RNA全体に占める割合 | 転写するgeneの種類 | 生成物 | α-amanitinのsensitivity | |
---|---|---|---|---|
RNA Pol I | 〜80% | 1 | rRNA | insensitive |
RNA Pol II | 1〜5% | 〜20,000 | mRNA | very sensitive |
RNA Pol III | 〜15% | 100 | tRNAsとsmall RNAs | weakly sensitive |
RNA全体に占める割合というのは、細胞内で生成されているRNAのうちそのポリメラーゼによって生成されている割合という事。 つまり細胞内のほとんどのRNAはRNA Pol Iによって生成されている。
けれどRNA Pol Iはribosomal RNA gene一つだけを転写する。
α-amantinはキノコが生成するペプチドで、RNA Polの種類を選り分けるのに使われる。
mRNAはRNA Pol IIに転写されるので、一番複雑な制御がなされている。 このコースでも主にRNA Pol IIを見ていく事になる。
バクテリアのRNAポリメラーゼと似た構成要素に、さらに追加でいくつかの要素がある。 対応するバクテリアの構成要素についてはバクテリアのTranscription入門やバクテリアにおけるTranscriptionのInitiationを参照。
対応するバクテリアの | RNA Pol I | RNA Pol II | RNA Pol III |
---|---|---|---|
β’ | RPA1 | RPB1 | RPC1 |
β | RPA2 | RPB2 | RPC2 |
α1 | RPC5 | RPB3 | RPC5 |
α2 | RPC9 | RPB11 | RPC9 |
ω | RPB6 | RPB6 | RPB6 |
+9 others | +7 others | +11 others |
いくつか注目すべきポイント。
20000個のgeneに対するregulatorはそれぞれ別々のgeneにエンコードする訳には行かないので、 いくつかの構成要素の組み合わせの違いで異なる制御をする事になる。
バクテリアではバクテリアのTranscription入門で見たように、シグマファクターがプロモーターのspecificityを担う。 Eukaryoteでこれに対応するのは3〜6個のファクターが同じ役割を担う。