CellBiology706x

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CellCycleの制御

Contents:
  1. サイクリンとCDK
  2. サイクリンの制御
    1. APCの例
  3. リン酸化によるサイクリン制御の詳細
    1. それぞれの異常がCDKやサイクルに与える影響
  4. タンパク質の結合によるCDKの制御
  5. チェックポイント
  6. rad9を使った実験

  • fission 分裂する
  • xenopus ゼノパス(カエルの一種)

conditional mutant (ts mutant)は以下も参照。 ReplicationGenesとその見つけ方 - Molecular Biology 728x

サイクリンとCDK

cyclinが増えたり減ったりする事でcdkの活性がコントロールされてセルサイクルが制御される。 CDKはキナーゼとしてはcyclinとコンプレックスを形成した時にだけ活性となる。

PngNoteの40ページ

cdc2とcdc28はcdk 4/6の事で、budding eastやfissionはこのcdkしか持たない。

サイクリンの制御

PngNoteの41ページ

APCの例

APC (Anaphase Promoting Complex)がMitotic exitを促す。

APCはcyclinBをUbiquitinationする事で分解する。 これがMitotic exitへの移行を促す。

リン酸化によるサイクリン制御の詳細

PngNoteの41ページ

Weeはスコットランド語で小さい、を意味する。wee1に関する研究をしていたのがスコットランドのチームだったのでwee1と名付けられた。 wee1やcdc25がなければ、特定の状態にcdkがトラップされる。これはcdk自体に異常があるケースと同じような振る舞いとなる。

cdkはcdc25をさらにturn onし、wee1をturn offする作用を持つ。これがそれぞれの遷移を増幅する。

Cdc25はCdc25 phosphataseとも呼ばれる。

それぞれの異常がCDKやサイクルに与える影響

Condition CDKの活性 セルサイクルが進むか?
CAKを抑制 非活性 No
Wee1キナーゼのoverexpression 非活性 No
Cdc25のoverexpression 活性 Yes

タンパク質の結合によるCDKの制御

PngNoteの42ページ

Sic1がCDKを抑制する事でSフェーズに入るのを防ぐ。 でもCDKが十分に存在すると、CDKがSic1をリン酸化し、それがSCFによるubiquitinationを引き起こしてdegradeされる。 Sic1がdegradeされる事でSフェーズに入る。

チェックポイント

PngNoteの42ページ

rad9を使った実験

DNA損傷時にサイクルがpauseされる事が、生き残る率を上げているか?の実験。

pauseしないミュータント、rad9を見つける。

このrad9に対してx線を当てると、WTよりもすぐ死ぬ。

そこでさらに、genetic suppression experimentとしてrad9ミュータントでも、別の手段でcell cycleを止めたら生き残る率が上がるか?を調べた。

この実験の為に使われた手段はMBCという薬品で、これはmicrotubuleを抑制する事で別のチェックポイント、Spindle assembly checkpointを有効化する。

するとx-rayを当てたあとの生き残りが増えた。