前: Originを見つける3つのassay
originと比較すると、replicatorの方が難しい。
- plasmid based mapping
- mutational mapping
1. Plasmid Based Mapping
これは単細胞生物でしか実現できていない。理由は良く分からないが、多細胞生物ではプラスミドは不安定だからか?
手順。
- selectable markerを持つプラスミドからreplicatorを取り除く (EcoRIなどの制限酵素で)
- プラスミドを含んでいた生物のゲノムを取り出す
- 同じ制限酵素でゲノムをカットする(だいたい4kbサイズになる、6bpカッターなので、
4**6=4096
)
- 片っ端からこの断片をプラスミドにligateする
- このプラスミドを形質転換(transform)する
- selectable mediaで形質転換したホスト細胞を選択(ura3 geneを持つプラスミドなら、uracilの欠けたメディアで培養する)
- 生き残った細胞のDNAをシーケンシングする
細胞にプラスミドを加えて、正の電荷のイオンを加えて温めると、DNAが合成される。良くメカニズムはわかっていない。
8〜10 kbのDNA片が得られる。メガダルトンくらいのサイズ。
コロニー1つでだいたいmillionのオーダーの細胞が居る。
- 長所: 素早くreplicatorを見つける事が出来る
- 短所: 単細胞生物でしか使えない
2. Mutational Mapping
必要な前提条件
- 細胞の特定のDNAをmutagenize出来る必要がある
- origin function(またはreplicator function)についてのassayが出来る必要がある
実際の手順
- replicatorの機能を持つと思われるターゲット領域の中の一部を順番に変異させる(plasmid based mappingなどで特定されている領域)
- 特定の領域を変異させてoriginのactivityが機能する かを見ていき、機能しなくなる領域の変異を特定する(ここでorigin functionを判定するassayを使う。replicatorでも良い)
- 機能しなくなる領域の和が必要な領域と分かる(必要とは分かるがそれだけで十分かは分からない)
- 領域の和の範囲を使ってoriginが機能するかを見る(十分な領域の判定)