Molecular Biology 728x

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ReplicatorMapping

Contents:
  1. 1. Plasmid Based Mapping
  2. 2. Mutational Mapping

前: Originを見つける3つのassay

originと比較すると、replicatorの方が難しい。

  1. plasmid based mapping
  2. mutational mapping

1. Plasmid Based Mapping

これは単細胞生物でしか実現できていない。理由は良く分からないが、多細胞生物ではプラスミドは不安定だからか?

手順。

  1. selectable markerを持つプラスミドからreplicatorを取り除く (EcoRIなどの制限酵素で)
  2. プラスミドを含んでいた生物のゲノムを取り出す
  3. 同じ制限酵素でゲノムをカットする(だいたい4kbサイズになる、6bpカッターなので、4**6=4096
  4. 片っ端からこの断片をプラスミドにligateする
  5. このプラスミドを形質転換(transform)する
  6. selectable mediaで形質転換したホスト細胞を選択(ura3 geneを持つプラスミドなら、uracilの欠けたメディアで培養する)
  7. 生き残った細胞のDNAをシーケンシングする

細胞にプラスミドを加えて、正の電荷のイオンを加えて温めると、DNAが合成される。良くメカニズムはわかっていない。 8〜10 kbのDNA片が得られる。メガダルトンくらいのサイズ。

コロニー1つでだいたいmillionのオーダーの細胞が居る。

  • 長所: 素早くreplicatorを見つける事が出来る
  • 短所: 単細胞生物でしか使えない

2. Mutational Mapping

必要な前提条件

  • 細胞の特定のDNAをmutagenize出来る必要がある
  • origin function(またはreplicator function)についてのassayが出来る必要がある

実際の手順

  1. replicatorの機能を持つと思われるターゲット領域の中の一部を順番に変異させる(plasmid based mappingなどで特定されている領域)
  2. 特定の領域を変異させてoriginのactivityが機能する かを見ていき、機能しなくなる領域の変異を特定する(ここでorigin functionを判定するassayを使う。replicatorでも良い)
  3. 機能しなくなる領域の和が必要な領域と分かる(必要とは分かるがそれだけで十分かは分からない)
  4. 領域の和の範囲を使ってoriginが機能するかを見る(十分な領域の判定)