CellBiology706x

CellBiology706x

力の生成と移動

Contents:
  1. ここで対象とする力の生成の種類
  2. モーターを調べるとしたら何を測るか?
    1. それぞれのAssayで観測出来るもの
  3. TIRF
  4. Motor Gliding Assay
  5. Motor Mobility Assay
    1. ステップサイズの測り方
  6. 歩き方
    1. ググって見つけたキネシンの記事
  7. Optical Trap Assayで力の計測
  8. 細胞内の様々な力とその大きさ
  9. Actinのポリマー化による力
  10. MicrotubuleのDepolymerizationによる力
    1. Optical Trapでカタストロフによる力を測る
    2. どのようにCargoが運ばれるか?

  • evanescent 一過性の、つかの間の。(evanescent lightでエバネセント光というものらしい)
  • inchworm 尺取虫
  • dielectric 誘電体
  • leash (動物などをつなぐ)綱、鎖
  • exert 発揮する、行使する

MicrotubuleやActinに関わる力の生成についてのメカニズムやそのAssayを学ぶ。

ここで対象とする力の生成の種類

PngNoteの21ページ

  1. Motor-drivenな移動
  2. Polymerization-basedな力
  3. Depolymerization-basedな力

モーターを調べるとしたら何を測るか?

PngNoteの21ページ

  • movement/rate
  • processivity
  • step size
  • force production
  • directionality

それぞれのAssayで観測出来るもの

以下に出てくるassayで測れるものを書いておく。

assayの種類 Movement/rate Processivity Step size Force production Directionality
Motor Gliding Assay x       x
Motor Motility Assay x x x    
Optical Trap Assay       x  

TIRF

TIRF(Total Internal Reflection Fluorescence Microscopy)で調べる。 カバースリップの所で全反射させると表面の少し(100〜200nm)しか光が届かない現象を利用してSingle Molecule assayを実現する手法。

Motor Gliding Assay

PngNoteの22ページ

Assay

カバースリップにmotor タンパク質をくっつけて、microtubuleを上に乗せる>microtubuleが動く

Motor Mobility Assay

PngNoteの22ページ

カバースリップにmicrotubuleをくっつけて、Fluorophoreをモータータンパク質側にくっつける。 1つのタンパク質の動きを観測する。

ステップサイズの測り方

ATPの濃度を低くする。 22ページの図参照。

歩き方

PngNoteの23ページ

microtubuleやactinを動くほとんどのmotorタンパク質は2 head。筋肉のmyosinだけは1 head。

conformational changeを測りたい。 そのためにはtailでは無く、headの方、しかも2つのheadのうちの片方にfluorphroeをつける。 tailとheadはややこしいが、microtubuleにくっつく方がhead、浮いてる方がtail。足に見えるのがheadなのがややこしい。

尺取り虫の動き方なら8nmずつ動くが、ツイストスタイルなら16nm動くはずなので、この2つのどちらかを区別出来る。

また、atomic force microscopyでも調べられるとの事。以下の研究の動画が参照されていた。 Video imaging of walking myosin V by high-speed atomic force microscopy - PubMed

金沢大学。へー。

ググって見つけたキネシンの記事

キネシンの機構がよく書けていたのでリンクを貼っておく。

Optical Trap Assayで力の計測

PngNoteの24ページ

誘電体のビーズとしてはpolystyreneビーズなどをつかう。

レーザーが一番細くなる所にトラップされる性質を使って、1つの分子がstallするギリギリの力をかけることで、ひっぱる力を観測する。

カバースリップにMicrotubuleをつけて、motorタンパク質に誘電体のビーズをつけて、stall forceを測る。

細胞内の様々な力とその大きさ

PngNoteの24ページ

  • kinesin 1〜5pN
  • dynein 1〜5pN
  • myosin 1〜5pN
  • RNAポリメラーゼ 30pN
  • DNAヘリカーゼ 10〜15pN
  • FlagellaのF1 ATPase 40pN
  • シャペロンなどのprotein unfold 30+pN
  • actinポリメライゼーション 1〜2pN
  • microtubule 50pN以上

Actinのポリマー化による力

PngNoteの25ページ

適当な壁をポリメライズしたActinが押すように、ビーズとacrosomeをつけてActinフィラメントを合成する。 acrosomeはnucleationの起点となる物質で、こちら側がマイナスendとなる。

ポリメライズが進めば壁を押してビーズが進もうとするのでこれをlight beamでstall forceを測る。 すると1.3pN程度。これはブラウン運動で揺れている間にどんどんactinモノマーが割り込んでいく事から押していく感じになる。

Listeriaなどは200pN以上の力を生んでいるが、この1.3pNとの違いはどこから来るのか?=>枝分かれが重要

枝分かれによってたくさんのフィラメントが同じ方向に押すので力が増す。

MicrotubuleのDepolymerizationによる力

PngNoteの25ページ(から次の26ページにかけて)

Mitosisでの染色体の移動では700〜1000pN程度の力が出ている。 当初はモータータンパク質が運んでいるかと思ったが、遺伝子工学的にモータータンパク質を外しても動く事が確認された。 =>Microtubuleのdepolymerizationによる力で動いていると思われる

kinetochoreがMicrotubuleのプラス末端に結合していて、Microtubuleがカタストロフでめくれていく時の力で移動してく。

Optical Trapでカタストロフによる力を測る

ビーズをMicrotubuleの途中に共有結合でくっつけてOptical Trapでめくれる力に反するようにひっぱる事でstall forceを測る。

  • 1プロトフィラメントあたり5pN
  • 1Microtubuleあたりなら30〜60pNと思われる

どのようにCargoが運ばれるか?

ポリメライゼーションでは押す力で運ばれるので特別なメカニズムは必要なかったが、デポリメライゼーションでは引っ張られる側の向きなので、何らかの仕組みでCargoを運ぶ必要がある。

菌類ではDam1 ComplexというリングがMicrotubuleにかかっていて、これがCargoと結合して引っ張っていく事が分かっている。 そのほかの生物ではまだ良く分かっていない。