telomereとtelomerase。
岡崎フラグメントrepairは岡崎フラグメントを伸長してつなげる。だから一番端のプライマーのあった所を伸ばす人が居ない。
この最後の所が複製されない問題は、特別な複製originであるtelomereと特別なDNAポリメラーゼであるtelomeraseが修正する。
テロメアの構造
- 6〜16 bp程度の短い配列が繰り返された構造(例えば人間はTTAGGG、複雑な生物はだいたい6bp)
- 最後に3’側だけssDNAとして反対側の5’末端より先まで伸びていている
- 伸長用に最後は3’OHとなっている
- 染色体の終端でもある
テロメアの機能
- novel origin of replication (novelってどういう意味だろう?特別という事かな?)
- 染色体の末端をrecombinationやdegradationから守る
テロメラーゼ
- Novel DNAポリメラーゼ
- 複数のタンパク質と一つのRNA分子で構成されている
- Ribonucleoprotein complex (RNP)
- RNAはテロメラーゼのテンプレートとして機能する
- テロメアリピートの単位の1.5倍の相補的配列になっている
- Reverse Transcriptase DNA PolymeraseとしてDNAを合成する
- processiveな酵素で50とか60とか、多いものは100とか合成する
岡﨑フラグメントとの関係を考える
ちょっと動画で軽く指摘されているだけなので自分で考えてみる。
まずDNAはいつも3’側に伸びる。Leading strandは、テンプレートは5’側に伸びている訳だ。
ラギング鎖はフォークが右に進むとすると左に3’末端がある訳で、テンプレートは5’が左にあり、右端は3’となっている。
テロメアは3’側の端なので、ラギング鎖のテンプレートにある、という事か。
ラギング鎖の末端を伸ばすのがテロメアーゼ。で、そこを岡崎フラグメントを合成していく訳か。
伸ばされた3’のテンプレートよりも複製されたDNAの方が短かくなるが、
伸びたものが短くなるならもとのDNAよりは長くなりうる、という事かな。
テロメアbinding proteinsと活動の制御
テロメア(dsDNAの部分)にbindするタンパク質、以下の機能がある。
- テロメアーゼの結合を促す
- テロメアーゼの弱いinhibitor
- 染色体の末端の保護 - t-loop。一周させて、3’OHのssDNAをテロメアのdsDNAの領域と入れ替えてのりしろっぽく使う。degradeを防ぐ。
2の機能の為、テロメアが長いといくつものbinding proteinsのinhibitor効果でテロメラーゼの活動が抑制される。
短いと活動する。