オーディオブックで聴いている。
今日は2021-12-10だが、数日前から聴いている。【書籍】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事が思ったより良かったので、似たようなものかな、と思って聴き始めたのだが、全然違った。 しかも全然期待してなかったが、割と面白い。
全14章で今8章だが、まだ人間の話があまり出てきていない。 最終的には人間の話につなげるのだろう事は想像出来るが、 前半はすべて昆虫とか動物実験の話で、メッセージも割と明確
基本的にはこれを、昆虫から始めてちょっとずつ人間に近い生き物で試していって人間もそうだ、と言おうとする、 というのがここまでの話の流れ。 人間の実験も出てきておおむね同じっぽいけれど、人間の実験はいろいろ難しいのでなかなか断定出来るような実験に出来ない、という苦労が語られる。
このあとは食品産業界の陰謀だとかそういう話になりそうだけど、少なくともここまではあまり人間のダイエットの話はあまり出てこない。
自分はこんな話初めて聴いたのだけれど、もし本当だったらすごい発見だよなぁ。 しかも最近、【書籍】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事に影響されて間食をナッツにした所、どうも食べすぎてしまって1kg太ってしまったという体験をしていたのだけれど(今減量している)、 その体験とも割とマッチしている気がする。 間食を変えた時にタンパク質の摂取量が足りなくなっていたのでは? 成分表示を見るとその可能性はありそう。 これが本当なら減量の時に考える事はだいぶ変わりそうだし、苦労せずに痩せられそうな気がするが…
9章までは割と生物の専門家として自分の研究の話をしている感じなのだが、 10章からいろんな辺境にもスナックやインスタント麺が普及し始めているという話が始まって、 11章から唐突に加工食品およびそれを作るグローバル大手企業への陰謀論が始まる。 しかも内容が酷い。
例えばXXが含まれていてこれはペンキと同じ成分だ、とかそういうのを延々と述べる。 同じである事は健康に悪いという事は必ずしも意味しないが、とたまに挟みつつ、延々と続ける。 そして健康に悪いという根拠は最後まで述べず、単に悪いに違い無い、酷い、と言い続ける。何これ?
超加工食品という、近年作られるようになった加工度が高いものを一緒くたにしてこれが悪い、 という話をしているのだが、根拠にタンパク質比率が低いから、という事を言う。 でも定義だけ聞くと多分粉末のプロテインも超加工食品に含まれるし、それのタンパク質比率はほぼ100%だろう。 これをひとまとめにして議論する意味は全く無いのでは?
その他タバコ業界と同様にロビー活動が酷くて、といろいろと述べるのだが、 これも本当にそこらの週刊誌に書いてあるようなレベルの思い込みの羅列みたいで酷い。 なんでその前の章では結論を出す為にいろいろ慎重な態度で様々な実験をしてきたのを述べてきたのに、 11章からは一切自分らの実験と関係なくいろんな思い込みを結論として述べ始めるのか。
さらに謎なのが、そういった陰謀論的な話が一切なくても、別に主張は変わらない、という所。 近年作られるようになった加工品はタンパク質比率が低い物が多く、それはそちらの方がカロリーあたりの原価が安いからだ、 というだけで、あとは9章までの話から結論は一切変わらない。 なんで素直に自分の研究だけを中心に話をしないのか。
11章以降は化合物陰謀論的なもので根拠の無い印象操作に終始していて酷いものだが、 最後の14章に実際の食生活に対しての応用を語る章があって、この中身自体は10章まで以前の内容だけで説明される内容で、 割と参考にもなる。 そういう点で、全体としては読む価値のある本といえるのではないか。
健康的な食事を考える時に、食欲というものの理解を深めておくのは有益に思う。 そしてこの本に述べられている食欲のメカニズムは他では自分が見た事がなく、さらに説得力もある内容に思った。 食欲には炭水化物とタンパク質の複数の食欲がありそれぞれが協調してそれぞれのターゲットを満たすように振る舞い、 比率が変に固定された食事ではタンパク質のターゲットを優先する、 というのが骨子だが、それは説得力もあるし、体験的にも納得出来る部分はある。
実際に自分で試してみた印象ではそれがすべてという訳ではなさそうで、 それぞれのターゲットを満たしても食欲は消えて無さそうだったが、 他の要因もあるというだけでこの書籍の主張自体を否定するものでは無いと思っているし、 だから意識する価値もあると思う。
また、タンパク質比率と長寿の関係もなかなかおもしろい。 こちらはそこまで信憑性は高くないけれど、繁殖モードと長寿モードがある、というのはありそうな気もするし、 少し意識したい内容でもある。
実際の食事に関しては 【書籍】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 の方が説得力はあるが、 これをベースにしつつ本書の内容を適用する感じで組み合わせるのが良いんじゃないか、と思った。
総じて言えば、11〜13章の内容は聞き流す必要があるけれど、この本自体は読む価値のある本に思った。
この本を読んで試してみた事もメモしておく。
プロテインのゼリーを間食にしてみる。以下を買ってみたが、いまいちだった。
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買ってから気づいたが、この手の中ではこれはタンパク質5gと少なめだな。 一つ300円で15gとかもあるし、値段が大差なくて10gのもある。次は10gのにしよう。
普通に粉末のプロテインを買っても良いのだが、まずは間食として使えるものにしたいのでこれ系をいろいろ試したい。
うーむ、タンパク質を多めにしてみたが、やはり夜に腹が減るのは変わらない気がするなぁ。
さらにナッツを食べる量を減らして、炒り大豆にしてみた。こちらはタンパク質比率はだいぶ増えるが、カロリーも少しある。
この本の内容を元に間食のタンパク質比率を上げてみたが、結局ポリポリ食べ続けてしまって食べすぎになった(体重が少し増えた)。 こりゃいかん、という事で、これまで通り間食をある程度は我慢して飴とかでごまかすように戻した。
タンパク質が十分に満たされればあとは本能が勝手にバランスを取ってくれる、というのはどうも自分の食生活にそのまま適用は出来なさそう。 ということでこの本の内容が素晴らしくてダイエットに革命が起きる!という事はなさそうだった。
ただ、タンパク質を少し増やす事自体はやっても良い気はしたので、今度はライザップの、タンパク質10gのを買ってみた。
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15gのも売ってるが、こちらの方が安いのでとりあえずこれで様子を見るかな。