文字列
Kotlinでは文字列はString
型で表されます。
一般には、文字列の値はダブルクオート("
)の中に並んだ文字の列で表されます。
val str = "abcd 123"
文字列の要素は文字(Char)で、、s[i]
といったインデックスの演算でアクセスできます。
文字列は for
ループで文字単位でイテレート(繰り返し操作)できます。以下の例を参照してください:
文字列は不変(immutable)です。
ひとたび文字列を初期化すると、その値を変更したり新しい値を代入したりは出来ません。
文字列を変形するすべての演算は、新規のString
オブジェクトを返し、
元の文字列は変更しません:
To concatenate strings, use the +
operator. This also works for concatenating strings with values of other types, as long
as the first element in the expression is a string:
In most cases using string templates or multiline strings is preferable to string concatenation.
文字列リテラル
Kotlinは2つの種類の文字列リテラルを持ちます: Kotlin has two types of string literals:
エスケープ済み文字列
エスケープ済み文字列(Escaped strings)はエスケープされた文字を持ちうる文字列です。 以下がエスケープ済み文字列の例になります:
val s = "Hello, world!\n"
エスケープは昔ながらのバックスラッシュ(\
)を使ったやり方で行います。
文字のページには、サポートされてるエスケープシーケンスの一覧があります。
複数行文字列
複数行文字列(Multiline strings)は、改行と任意のテキストを含む事が出来ます。
三連クオート ("""
) で区切られ、エスケープは含まれておらず、改行や他の文字を含めることができます:
val text = """
for (c in "foo")
print(c)
"""
先頭の空白を除去するには、trimMargin()
関数を使う事が出来ます:
val text = """
|Tell me and I forget.
|Teach me and I remember.
|Involve me and I learn.
|(Benjamin Franklin)
""".trimMargin()
デフォルトではパイプ記号|
がマージンの接頭辞として使用されますが、trimMargin(">")
のように、パラメータとして別の文字を渡すとそれを接頭辞として使用することができます。
文字列テンプレート
文字列リテラルは、テンプレート式(template expressions)、すなわち、評価され、その結果が文字列と結合されるコードの断片を含むことができます。
テンプレート式は、ドル記号($
)で始まり、名前か:
または、中括弧を使った記法もあります:
テンプレートは複数行文字列と、エスケープ済み文字列のどちらに含まれていても動作します。
もし$
の文字リテラルを複数行字列内(バックスラッシュでのエスケープをサポートしない)で表現する必要があり、
しかもその後に続く文字がidentifierとして許されるものの場合には、
次の文法を使用できます:
val price = """
${'$'}_9.99
"""