amaozn: へたっぴさんのための身体の描き方入門 アタリの取り方編
【書籍】マンガキャラアタリ練習帳のアタリがすでに体の曲線を含んでいて、少し出来る気がしなかったので、 もうちょっと簡単なアタリをいろいろ描きたい、と思った。 そこでKindle Unlimitedで何か無いかな〜と思い見かけたのでやってみている。
序盤の解説のアタリを真似てみた。一発では上手く行かないが何回か描けばそこそこになり、適度な難しさ。いい気がする。 とりあえず真似していってみよう。
最後まで終えたので感想。
まず、解説が何が言いたいかよく分からない事がちょくちょくある。 しかもさっきと同じ事を言っているのでは?と思う所もあり、 あまり言いたい事を整理して簡潔にわかりやすく述べている感じはしない。
また、アタリの描き方の解説がほとんど無く、アタリから本番をどう描くかの話が多い所もある(終盤の脚や足に顕著)。 アタリの勉強をするには不十分だが、 アタリの先を描くにはクロッキーとか頑張れ、みたいな内容で、ではこの本では何を言いたいの?と思う所も。 悪い例といい例が描いてあるパターンが多いが、悪い例がどこが悪いかの説明が曖昧で、悪い例が言うほど悪くなく、 良い例もいうほど良くない、という微妙な所が何箇所かあった。 十分上手いとは思うんだが、こういうのに向いてないな、という人選には思える。 だからこそ気負わずに俺もやってみるか、という気分になるというメリットもありそうだが。
そういう訳で解説としてはどうなんだと思う所もあるけれど、アタリの例がたくさん載っているので、 解説はあまり気にせずにアタリを練習するための題材としては結構良かったと思う。 こういうのは数描かないと描けるようにはならないので、 たくさん描いてあるのは良い。
アタリを描くのが下手な段階でアタリでは無い絵や写真からアタリを描くのは何か変でもどこが変か分かりにくいので初期の練習としてはいまいちで、 やはりアタリの絵がたくさんあるものを真似する方が良いと思った。 アタリの本は他にもあるが、アタリの作例が少ないものしか見つけられていない。 作例が多いという点ではこの本は優れていると思う。
そういう訳で真似をする作例とか題材を探している人には良い本なんじゃないか。 解説や理論を知りたいならいまいちだが。
漫画と解説の構成は、なんか同じような話が延々と続いていたり、何を言いたいんだこの漫画は…というような内容のもあって微妙な印象ではあるが、 なんだかんだで最後まで挫折せずにやれたので、そういう点では続けやすさに寄与していたのかもしれない。 この手の本で挫折せずに最後までやれた、というのは評価出来るポイントだと思う。
ちなみに最後までいろいろ描いてみたが、あんまり上手くなった気はしない。 一回40分くらいで22回ほど描いているようだが、この位では全然足りないんだろうな。