Kuma Fishとリトルマーレーの比較
MFのソフトボードが気に入っていて、Little Marleyに続きKuma Fishも買ってみてしばらく乗ったので、その比較をブログにしてみる。
スペックなど
購入したボードのスペックなど。
Little Marley
- 2021年
- 5’8
- 39l
- 3フィン、FCS2
- MF LITTLE MARLEY - AQUA – MICK FANNING SOFTBOARDS AUS 年式が違うかもしれないがだいたい同じ
- 送料込みで2.9万円くらいでヤフオクで中古を購入
Kuma Fish
- 5’8
- 32.74l
- ツインフィン、FCS2
- 送料込みで3.8万円で未使用品を購入
なお、自分は現在170cmの59kgくらい。
購入の経緯など
近場の割といつもちょっと波が立つポイントが玉石の劇浅で、普通のボードを乗る気は起こらないが、安いソフトボードで乗っていこうと思う。 波はヒザモモがメインでせいぜいハラくらいまで。キレイに割れて、ちゃんとフェースがあって掘れる。たまにちょっと早い事もある。 浅い所でちょっと立つ波なので乗れる時間は短く、テイクオフの早さが重要。 なお、買って三回目で穴をあけてしまった、という程度にはすぐ壊れるポイント。
まずLittle Marleyを購入。 かなり気に入ったが、もうちょっと小さい板の方がいいなぁ、と思い、kuma fishを購入。リッターで選んだ結果、長さは同じ5’8となった。 ただ後述するけれど、両者はカテゴリが違うというくらいにリッターが違う。
Little Marleyの雑感
5’8という長さで予想するよりもずっとデカかった。39lは伊達じゃない。重い。持ち運ぶのきつい。 ママチャリで片手運転で運ぶのはかなりきつく、ストラップを買った。 また、海についてからも持って浜を移動するのは結構きつい。 買った最初の印象は「でかっ!大丈夫か?これ」って感じだった。でも最初の印象よりもずっと良かった。
テイクオフはめちゃくちゃ安定し、ロングボードみたいな安定感。
重さがあるおかげで、たるい波でもテイクオフが簡単に降りていく。初速のスピードはつきやすい。 テイクオフの所にめちゃくちゃ余裕があるので、波の上の所で立っていろいろやりやすい。 すぐに一回アップスで上に上がったり、そのままボトムターンに入って一発当てたり、自由自在。 凄い上手くなった気分になる。
でかさに反して、フェースがあればレールは入れやすく、良く曲がる。 ソフトボードっぽい浮く感じがあまり無く、 ぐぐっと波に入れられて、凄い感触が良い。 ただし重さがあるのでよっこらせって感じの動きにはなる。
すごく良いライディングが出来て気に入っているが、 波が早い時に上げるのが間に合わなかったり、 持って行くのがああまりにも重いという問題がある。 もっと小さくてもいいんじゃないか。
なお、ドルフィンは無理。荒れてくるとゲットが無理。
初心者がブレイクしている所で立つ練習をするには十分なサイズがあり、しかも乗れた後も結構楽しめる。 中古で安く買った以上の価値はあった。
正直持ち運ぶ労力を厭わなければ、次のkuma fishと比べても良い所の方が多い気もする。
kuma fishの雑感
Little Marleyの39lがあまりにもデカいのでもう少し小さいのが欲しかった。 でも波のいい所で立てて余裕がある、という特性は引き継ぎたい。 という事で32lくらいの同じようなのを探して、kuma fishの5’8を買う事にした。
cat fishと迷ったが、kuma fishの方が素材が中がEPSの奴で良さそうだったのと、 以前レンタルボードでこれを乗った事があって好印象だったのと、割と安かったのでこれに決めた。
まず持ち運びは圧倒的に楽になった。もうちょっと細い方が良いが、これでも十分余裕で片手で運べる。 サーフィンには関係ない所だが、持ち運びは結構面倒だったんだな、とkuma fishを乗るようになって気付かされた。 後述するようにライディングはLittle Marleyの方が気に入っているのだが、持ち運びの面倒さでkuma fishしか乗る気が湧かない。
kuma fishの方が軽くて、悪い意味で浮く感じがある。スポンジボードっぽさというか。 波がたるいとなかなか滑り降りていけない。オフショアだとさらにスピードがつかない。 一方のlittle marleyはしっかりとした重さがあって降りていく。
レールを入れた時もlittle marleyの方が重さがあってぐぉ〜んという感じで進む。 波の力をつかみやすいというか、重いものを加速させるので勢いがある。 kuma fishはふわふわしてて、あまりグッと入る感じがしない。 ライディングの感触はLittle Marleyの方が良い。
だが、この入りにくさは相対的なものであって、kuma fishでも別に十分入る。 フェースがあればちゃんと入って、ぐんぐん進む。 波の良い所なら違いは微差かな、と思った。 ちゃんとボトムターンしてちゃんと当てられる。 小波でちょっと当てる練習をするには十分だ。
そしてさすがに軽さが違うので動かしやすさはkuma fishの方が上だ。 早い波でもフェースでアップスして抜けていけるし、突然のエンドセクションにふんってあわせられる。 これがやれなかったのがLittle Marleyの不満だったので、そこは割と満足。 モモくらいある形の良い波ならkuma fishの方がいいな。
テイクオフで滑り降りていく感じが弱いkuma fishだが、 滑り降りていかなくても波には意外と置いていかれない。 なんか不思議な感じだが、この辺はプレセボとかと似ている。 デカい日などには、途中ゆるくなるセクションでも予想以上に乗り繋いで行けて楽しい。 普通のPUのボードよりもこちらの方が楽しいのでは?という波もちょくちょくあった。
リッターを落とした懸念であった、テイクオフの感じだが、 kuma fishでも割と同じ感じでテイクオフの所でいろいろやる余裕はある。 little marleyほどの安定感は無いけれど、同じくらいの早さで立てている気がする。 ソフトボードとは別に32lのプレセボはちょくちょく乗っているのだが、その印象よりもほぼ同じリッターのkuma fishの方がだいぶ浮力がある感じがする。 PUとかの印象の一回り小さい板で良い印象。 29lくらいで良かったかもなぁ。
ドルフィンは大変だが出来る、という感じ。Little Marleyのようにはどうにもならん感じでは無いが、 あまりドルフィンはしたくないな、という印象ではある。
ムネからカタくらいの波だと、ボトムターンが耐えきれずツルッと滑った。 これはフィンの問題かもしれないが、 そんなコンディショで入る気はないので、これはこのままでいいかな。 Mick Fanningの動画ではもっとでかい波で普通に乗ってた気もするが、あれはフィンは何を使ってたんだろう?
最後にKuma Fishの日本でのメリットとしては入手の手軽さがあると思う。 ヤフオクで未使用品が割といつでも4万弱で手に入る。 Little Marleyは中古をつかむ必要があり、それだとちょうどよいサイズに出会うのも手間がある。 割り切って使うならkuma fishは十分遊べるな、という印象。
5’2のLittle Marleyくらいが自分にはちょうど良かったのかな〜とヤフオクなどを眺めるも、 やはりちょうど良いLittle Marleyはなかなか無い。 Kuma Fishは未使用品で十分安いので、欲しいサイズがいつでも買えていいね。 ということで浅いポイントで壊しながら使う安いボードとしてはKuma Fishは値段の割にちゃんとしたサーフィンが出来て楽しめる。