年末年始は結構頑張って論文を書いていた。 これは現在進行中で、このおかげであまり年越しした実感が無い。 締め切りのある作業は久しぶりだ。

提出予定の学会の締め切りは1月末なので、あと少しで終わる。 英文校正に出す気なので、最後の方はむしろあまりいじれないから、そろそろ大きくいじるのも最後かなぁ、という状態。

確定申告などの雑務は一通り片付いたらやろうと思って全部後回しにしている。そろそろ家を引き払う準備とかやらなきゃいけない事も出てきたが、論文ももうすぐ終わりなのでなんとかしのげそう。

今回の論文もなかなか良い経験になっている。 二人で書いているのだが、なかなか論文書き能力に差がある(相手の方が上)ので、自分が書いた物が直ってく様を見る事が出来て、添削というか「なるほど、こう書くのが正しいのか」と思う事が多い。書いて直してもらう、というのは良い勉強になる(いや、ちゃんと最初から書けよ、ってのはそうなんだが^^;)
ただ、自分の方はさらに実験とかもやってて、これはこれで結構なプログラム能力を要求されるものだった上に相当大変だったので、いいペアだった気はする。

この論文は当初思ってたよりも理論的な側面がいろいろあったので、論文として書き上げるのがなかなか難しい類の論文だったと思う。 これをちゃんと完成させる為の進め方、みたいなのは相手は流石に手慣れていて、執筆プロセスというか進め方はとても勉強になった。 こういう、書いていく為の方法論は、結構難しい論文を本気で書かなきゃいけない状態にならないとあまり重要さが分からない。今回はそれを体験出来て、しかもベストプラクティスっぽい物を知ってる人とらやれたので、とても良い経験となっている。

現状の論文自体の出来もなかなか良い。 なるほどこういう事だったのか、と書き始める前よりもずっと自分が思いついたアイデアへの理解は深まった。 論文の為の論文という感じじゃなくて、そもそも問題があって解決する為に思いついたものなので、なんというか、読み応えがある。 その分論文にするのは大変だったが。

年の初めからなかなか満足度高い物が出来そうだな、と思ってる。 通るかどうかは別の話だが。

二人で顔をつきあわせて一通りレビューしたりしていたのだが、これが無茶苦茶疲れる。6時間とかぶっ続けでやるので、ちょっと頭痛くなって帰るの辛いのでその辺の漫画喫茶に泊まるか真剣に考えたくらい疲れる。

ただ、自分はそれ以外に用事は無いので、疲れても一日とか2日くらいゴロゴロしてればだいたい回復する。 向こうは翌日仕事とか言っててマジかよやべえな、これが歳の差か、とか思ってたが、最近は疲労が見えるのでやはり労働者は論文書くの大変だな、と思った。 無職の趣味がちょうど良い気がする。

個人で作業出来ているのが良い

今回の論文は、データもオープンな奴を集めていて、実験もGCPで、個人のポケットマネーで十分用意出来る範囲でやれている。 今回は相方の方は業務でやってるので会社組織からいろいろ手伝ってもらえているが、似たような事を個人でやりたいと思っても多少面倒は増えるがやれると思う。

GCPでオープンなデータだけでもいろいろ出来るなぁ、とは前から思っていたしみんな思ってるんだろうけど、実際に最初から全部やってみる、というのは大切だよね。 一人で全部やれるってのはプログラマの利点と思うのだった。

論文は一人では書けないなぁ、とは思うけど、共同執筆者は労働者である必要は無い気はしている。 特定の会社や国や組織に依存せず、 どこかに無職が二人集まれば論文が書ける、ちょっといいよね、そういうの。

研究者としては究極的には論文が全てなので、それが個人で書けるなら、そして大切なのが組む相手の研究者としての能力だけなら…

ビザとか組織とか面倒な事に足を引きずられる事も無くなる。

なんというか、自由だ。

Androidタブで書いている

論文書きは基本的にはAndroidタブレットとBluetoothキーボードで書いている。 コワーキングスペースのWiFiで普通にAndroidのブラウザでwebサービス上で書いている。 Androidのブラウザは同スペックのPCのブラウザより大分いろいろいまいちだが、我慢出来ない程でも無い。 ブラウザじゃなければなお良いのだけどなぁ。

なお、sshで入ったりjupyter触ったりももうAndroidタブレットでやってる。この辺はフルの作業にはまだ辛いが、論文後半の推敲メインの所でちょっと確認したりする程度なら十分出来る。 Androidタブレットの担当する範囲は着実に広くなってるな、と満足である。

Winタブを持ち歩かなくて良くなって、荷物が劇的に軽くなった恩恵は大きい。 やっぱこの体制がいいよなぁ。 テザリングで割とどこでも作業は出来るし。

という事で最後の仕上げ、頑張りましょう♪