5時間くらい喋る、というのは、なかなか体力を使う。 先日つらつらと考えた事 を全部整理してクリアに伝えられた、という感じでは無いが、まぁ勉強会としては上出来なんじゃないか。 これだけの内容を必要な範囲で教えてくれるなんて機会はなかなか無いぜ、と自画自賛しておく。

Tensorflowとか機械学習とかは、良く分からないままとりあえず触って動かしながらなんとなく分かる、というのが標準的な学び方だと思うのだが、これではせっかく数学的な事をいろいろ理解している人にはちょっともったいない。PRMLを最後までやった我々としてはもっと良い入門のさせ方があるだろう。

そこで今回は、下の数学の知識をなるべく素直にコードに直せるようになるように、根本的な所の説明を集中して行って、簡単な数式の周辺を自由に動かせるように、と考えた。

結果としてニューラルネットもsoftmaxもまだ使えないが、たぶんその辺を手で書くのは皆出来るようになったんじゃないか。 もちろんそんなの既にあるのを使いまわす方が良いのだが、まずは自分で全部書けるようになって、いろいろ簡単な物を書いてみる方が勉強には良い。

皆の理解度がどんなもんだったとかは興味のある所。まぁ面と向かってさっぱり分からん、とかは言いづらいだろうが。参加者でこのブログ読む人はそんな居ないだろうが、感想とかくれたら嬉しいです。

5時間を二回、合計10時間も話したのだから、さすがにこの膨大な内容を全て消化出来ているとは思わないけれど、今後この本をやっていく過程で「ああ、あれはこういう事だったのか」と分かっていってくれると良いな。

自分としては勉強会というよりは自分のこれまでの経験や知識を整理して機械学習のプログラミングについてまとめる、という感じだったが、そろそろ一度自分のやってきた事や考えた事を自分の中で整理してみても良い、と思ってたので、なかなか良い機会だったとは思う。

その場で考えながら話していたので漏れてしまった話も結構あるが、まぁもともと勉強会としては聞いてる側の消化出来る内容にも限りはあるだろうから、一度に全てを伝えられても意味は無かろう。

Tensorflowの入門解説としては、自分の説明は既存の物よりは遥かに分かりやすいと思うのだが、聞いてる側はどう思ったかねぇ。
いつも自分は「なんでみんな最初からこう説明しないんだ?」と思いながら説明しているが、分かりやすいかどうかは自分には判定出来ないからねぇ。

当日の話す時の為に作ったメモはこちら。 https://karino2.github.io/deeplearning-tensorflow-keras-study/