税収の項目別推移
2014年度の消費税の増税の結果、税収がどうなったかを見ておきましょう。国税庁の納税申告額から作りました。
消費税は1997年の4月1日から5%に、2014年の4月1日から8%になりました。
1997年度は所得税や法人税が落ち込み、税収全体としては減収になったのが消費税に反対する理由の一つとして良く挙げられていました。
2014年度は消費税分は4.1兆円程増えています。また、所得税、法人税も増えています。
2016年度に所得税は減少していますが、2014年度から見ると増加した範囲です。法人税はほぼ横ばい、消費税は大きく上昇し、2014年度の増税前と比較すると7兆円弱の増加となっています。
7兆円の税収がどんな物かの参考としては、社会保障費の国庫負担が現在約30兆円、近年の財政赤字は30兆円~50兆円、という所です。
2020年以降、税収がどの項目も大きく伸びています。所得税と法人税は長らく下降のトレンドでしたが、ここ数年は明確に違う動きとなっています。ここ数年の明確な反転傾向を見てから振り返ると、2009年あたりが大きなトレンドの転換点だったのかもしれません。