Wikiを使った教科書のノートの作り方
長年いろいろと試行錯誤して、一つの結論のようなものに到達した気がするのでブログにしておく。
ここでは教科書を勉強した時のノートをパーソナルなWikiでどう作るか、という話。 読書ノートと呼んでも良かったが、教科書的な前提を多く含んでいるので教科書のノート、と呼ぶ事にする。
なお、ここで書いている内容の例としてはCoverAndThomasなどがそれになる。
本の名前、あれば略称をWikiNameとする
WikiNameの作り方でも書いた通り、WikiNameはフルネームでは無く略称にする。 フルネームのWikiNameは作っても良いがそれは略称へのエイリアス的な扱いにする。
簡単にリンクが貼れる略称の方がいい。PRMLとかConverAndThomasとか。
章(やセクション)ごとに別のWikiNameとし、名前はその内容にふさわしいものにする
本一冊に一つのWikiNameは結果としてはいまいちだった。 やはり章ごとに別々の方が、他の同種の教科書で同じトピックを扱う時により深みが増して良い。
例えばマルコフ連鎖などは複数の教科書の内容が入っている。 こういう風に、複数の教科書で同一のトピックを扱う時などに、同じページになる方が良い。
章のタイトルそのままでは無く、内容を表すふさわしいWikiNameの方が良い。 章のタイトルは変にオシャレだったりなんかちょっとひねってる事もあるので、章のタイトルをそのまま使うのでは無く、 ふさわしいものを考えたい。
他の本で同じような内容を扱う時にちゃんと同じページになるような名前になっている方が良い。
教科書の方のWikiNameからはこの章ごとのWikiNameの方にリンクを貼る。
章ごとの方のWikiNameの方には、教科書のどこの記述なのか、という事を書く
あるトピックについて、どの本のどこに何が書いてあるかを後から知りたくなる事は多いので、 章ごとのWikiNameの方にノートを書く時は、それに対応する教科書はなんの本のどこなのかを書いて行く。
この章ごとのWikiNameの方に、手持ちのどの教科書のどの章に書いてあるのかが一覧として一箇所で見れるのは後からめちゃくちゃ便利。
ノートの内容は教科書に大きく依存しても良い
講義のノートや教科書のノートは、その講義や教科書が無いと分からないような書き方になりがちだ。 そしてそれは、例えば「マルコフ連鎖」という一般的な名前のページの内容としては微妙にも思える。
ただ、実際にやってみると、やる前に思っていたほどページ単体での意義が低くならない。 そもそもにどの教科書の何章に記述があるか、という内容だけでも十分後から役に立つのだ。 さらにちょっとした補足程度の内容も、意外と後からそれを単体で見ても内容をうっすら思い出すのに役に立ったりする。 あー、この本にはこんな内容があったな〜という事も思い出せるので、 見直すべき本を選ぶ参考にもなる。
また、他の教科書で同じトピックが出てきて見直す時などに、 そうしたページが既にあって記述が単独では理解出来ない時などがあっても、 今の教科書を読む視点で知りたい事を前の本を引っ張り出してきて補足したりしていく事で、 結構いい感じに育つ事も多い。 中途半端な内容を置いておく方が、何も無いよりも圧倒的に育てやすい。
だから最初の段階でいかにも教科書の内容のちょっとした行間の計算だったりといった事に一般的なWikiNameを作るのはちょっと抵抗あるかもしれないが、 教科書の内容に大きく依存したちょっとしたメモを一般的な名前のWikiNameとして残す事を恐れない方がいい。
おまけ: 過去のノートと後悔
教科書ごとにブログ記事という扱いでノートをかいたものは結構ある。 例えばこういうの。GoodfellowのDeepLearning本を読む - なーんだ、ただの水たまりじゃないか
ブログにしたのは、ブログにしてないよりもずっと良い。grepでもそれなりに引っかかるし、教科書を引っ張り出して来て突き合わせれば、かなり楽に思い出せる。
ただ他の教科書や論文を読んだ時に、これらのノートが偶然目に入って思い出す、みたいな事はない。 見直そうとかなり意図的に思わないと視界に入らない。
無いよりは良いがWikiよりは大きく劣るなぁ、という印象。
自分用にしたらば掲示板を建てて、講義や本ごとにスレを立てる、という事をやった事もある。
これはほとんど見直す事が無い。サービスが終われば死ぬ事になるだろうし、grepでも引っかからないので存在を思いだす機会がほとんど無い。 ただ、webになっているのでたまにこうやってリンクをたどる事があって、そういえばこんなのやったな〜、みたいなのは思い出せる。 この辺は後に残す何かというよりはやっている間に内容を理解するための物だったので、 内容を理解するという点では役に立った。後で内容を思い出したい時に使える感じでは無い。
生物の授業は授業ごとに別々にWikiを建てて(サブWikiと呼んでいる)、そこに書いた。 サブWikiリンクに一覧がある。
これはブログと似た印象で、授業の内容を理解する助けにはなったし、grepに引っかかるので存在を思い出す機会はちょくちょくあるが、 内容が育っていく感じが無いのと、意図的に探そうとしていないと目に入らないのであまり後から使うのに良いという感じはしない。 一般的過ぎる名前が他とぶつかるのを恐れたのだが、ここまでの経験の結果としては、ぶつかって困る事はないと断言出来る。 RandomThoughtsに全部書いちゃうんだった。
これらのノートを今回言ったような書き方で書いていればな〜、という後悔はあるが、 デジタル化されているものはまだマシな方でもある。
ブログに書いたノートやサブWikiのノートに関しては、agentがもっと安く賢くなったらそのうち自分の好むWikiの形態に変換してもらうかもしれない。