Enhanced Suffix Arrayというものの存在を知り、これが何なのかしばらくGeminiやchatGPTに聞いていたが、どうも良くわからない。

どうもこの原典の論文は普通に公開されているよう:

Replacing suffix trees with enhanced suffix arrays - ScienceDirect

読んでみると、これがLLMに聞くよりずっと分かりやすい。

こういうのはLLM以前から、ググって変な解説読むよりも原典読む方が早い、という現象として割と良くあったよなぁ。

そもそも要約というのは、元よりも文章が減る訳だ。 だから難しい事を理解するには難度が上る。 ある事が要約で理解出来る確率は、その知りたい事がまだ理解できてない事柄である事を思えば、 普段そのカテゴリで知りたい事の難しさの平均くらいと思うのがいいか。 ベイズ的に表現するなら事前確率としてのその事柄の難しさによる、という感じ。 今知りたい事の分布は一様ではないかもしれないが、 まぁだいたいそのカテゴリで普段知りたいと思う事と同じくらい難しい事と思っておくのはそう酷い想定でもないだろう。 要約で今しりたい事が理解出来るかは、 その人が普段どういう事を知りたいと思っているかで決まる、と言えそうだ。

自分がプログラムに関する質問をする時は、「賢い検索としての質問」と「要約をしてもらう質問」がある気がする。 そして要約を頼むのはだいたいは理解出来ないので無駄になっている気がする。 気分的には複数の情報ソースにあたっていい感じに説明してくれる事を期待しているが、 実態は単なる要約系の解説ブログを読むのと同じような事になってしまっているような。 原典を改善したものが出てくる事は無い。

一方、例えばAmazonや楽天のレビューの要約はかなり有意義な気がしている。 これは重複した内容がたくさんあって、長さが説明のためのものではなく、件数の多さそれ自体が情報になっているからだよな。 要約に意義がある為には、重複とか無駄が多くないと駄目な気がする。

こうして考えると、大抵の(難しい系の)技術的な解説は要約に意義は無い気がする。 だいたい元より分かりにくくなる。 論文とかが参照されてると読むのかったるいなぁ、となるが、まぁ原典が一番わかりやすく書けているので、 あきらめてそのかったるいのを読む方が良い。

個々の文章はどうでもいいが集めたものに価値があるようなケースでは要約はうまく機能している気がする。 PV稼ぎの内容の薄いレビューブログとかも単体ではあまり意味が無いが、複数をまとめた要約は単体を読むよりはマシな気もする。 これはだいたいは要約も価値は無いが価値が無いと判断するのを早く出来るという御利益はある。

自分でノートを作るというのもある種要約の作業に思う。 その理屈で行くと要約したコンテンツが第三者には意味は無い気はする。だいたい元の教科書なり講義なりの方が分かりやすい。 これは自分自身が思い出すのに使う以上の意義は無いのかもなぁ。 いや、理解の役には立たなくても、その人がどこで苦労したのか、みたいなのを読むのはエンタメ要素として面白い場合があるか。 あと記述が省略されている時に追記してくれるという良さはあるか。 追記は要約ではなく記述を増やしている訳だよな。

LLMに聞いた時も、わかりにくい所の説明を増やしてくれる事を期待したい気もするが、 一方で論文読むのかったるくて聞く時には短い事を期待しているようにも思うので、 この辺は矛盾する期待を抱いているのかもしれない。

要約が実用になってきたのは、実際に動くのを見た時はなんか凄いような気もするのだが、 意外と自分の重要な問題には使えないようにも思う。 むしろ逆に、一日の時間の使い方としては、 要約が使えないような事を知るのに使いたい気もするよな。