audibleのお試し期間もありaudiobookを解約し、audibleのお試し期間が終わって解約した結果、オーディオブックの聴き放題サービスが無くなった。 運転中などに聴くどうでもいい何かがないかなぁ、 と思い、NHKラジオのラジオビジネス英語を聴いている。

なぜ英会話のラジオになったか

以前は「まいにちイタリア語」を聴いていたが、これは

  • イタリアに行く予定がさしあたってなくなり、モチベーションが低下
  • 集中して聴かないとついていけないため、軽く聞き流すのにはいまいち

という事で、オーディオブックの代わりとしてはいまいちだなぁ、と思っていた。 もうちょっと力を入れずに聴けて、無害な奴を求めていた。

スペイン語とかインドネシア語を勉強したい気持ちは多少あるのだが、 これらは集中して聴く必要があるという点は変わらない。 もっと力を入れずに適当に聞き流して、 何かちょっとためになったな、と思えるような、聞き逃しても別にいいか、と思える程度のような、 そういう手頃な何かが欲しい。

そこで英語のラジオ講座はどうだろう?と思いつく。 他の言語に比べれば大して気合入れて聴かなくてもついていけるだろう。 英語のニュースだとかオーディオメディアは少し負荷が高すぎるが、 ラジオの講座なら日本語の解説がそれなりにあるので、そんなに気合入れなくても暇つぶしとして聴いていられるんじゃないか。

正直そんなに英語を勉強したいという気持ちはもうないけれど、 そんなに勉強したいと思わないがゆえにちょっと聞き逃しても別にいいか、と思える。 一回聞き流すだけでは大して勉強にはならないが、それもそんなに勉強したい訳でもないのでまぁいいか、と思える。 そして、そうは言っても英語を使う機会はちょくちょくあるので、健康本を聴くのと同程度のちょっと得した感もあるんじゃないか。

という事で英語のNHK語学を何か試してみよう、という事になった。

最初はNHK語学のニュース英語のリスニング、的な奴を試してみたが、 ニュースは憂鬱なニュースが多くて無害という感じでは無かった。 やっぱりニュースは嫌だな。

もうちょっと無害な内容はないかな〜、と次はラジオビジネス英語というのを試してみた所、 これはちょうどいい感じだ。 登場キャラクターのビジネスの話題というのは、全く自分の人生には関係ないので、かなりどうでもいい。 けれどSNSなどのようになんか煽って反響を得るような毒々しさが無くて、 そこそこビジネスにありそうなシチュエーションが出て来るので、 多少の関心は湧く。

昔、杉田敏さんの頃のビジネス英語はちょくちょく聴いていたので、ちょっと懐かしさがある。 今期のビジネス英語は当時の奴に比べると金融特化でオフィスの雑談感は少なく、 その辺はちょっと聞き流す内容としては飽きが来やすいが、まぁ許容範囲かな、という事で聴いている。

勉強的な話

まず、聴いているとリスニング的にはだいたいは理解出来るが、たまに細かく理解できない事はある。 そのあとの説明でだいたい理解出来るが、たまに最後までわからない所がちょっと残る。 リスニングの教材としては簡単過ぎてあまり勉強になっている気はしない。

一方で、会話系というか、シャドウイングとか答えてみるようなのは、だいたい出来ない。 これはテキストをちゃんと買って繰り返し練習したらかなりいい感じだろうな、 くらいの難易度に思う。 普段自分が使わないような表現がたくさんあって、 こういうの自由に使いこなせたら英語凄い喋れる人って感じするな〜という内容だ。

ビジネス英語というくくりの通り、 部下のパフォーマンスが低下している時にどういうメールを書くか、 みたいな話とかがあって、直接的に攻撃と受け取られないように配慮したり、 社内にイベントのお知らせのメールを出す時に事実だけを書くのではなくワクワクする楽しそうな表現をしたり、 とか、 ちょっとした乾杯の音頭を任されて小粋なトークをする時に押さえておきたいポイントとか、 国際アワード的な章を取って、前で短いスピーチをする時に含めたい内容や使いたい表現とか、 確かに英語で仕事しているとこういう機会あるよなぁ、 と思うし、そこでこういう配慮が出来たら良いよな、とは思う。 そして全然自分は出来ない。

一方でプログラマはここまで喋れなくてもいいよな、という気もする。 必要というよりはえらくなる時に武器にする感じの内容である。 少なくとも同僚はここまで見事な英語は使わないだろう。 自分の経験でも、マネージャー側はこういうの上手いのもいたが、Devはかなり偉い人とかでもこういうの下手だった。

会話系はテキスト無しで一回や二回聴くだけでは全然身になってない気がする。 数回繰り返したり、ちょっと止めて戻したりとかすればテキスト無しでも行けるかな、 という気もするし、テキスト買ってちゃんとやっても良さそうではある。 ただ聞き流すだけでは駄目だな。 聴いているとちょっとちゃんとやりたい気はしてくる。

暇つぶしコンテンツ的な話

今期は日本の銀行の主人公が国際協調ローンを組成してインドの会社に投資する、みたいなストーリー。 なんかグローバルビジネス、って感じのキラキラした何かが溢れている。 アジアの盟主として活躍するぞ!みたいな気概を主人公に感じる。

一方で国際協調ローンの主催、というのは、あまりにも自分の知らない分野過ぎて、実務の内容はかなり想像が出来ない。 中東の銀行がインドへの投資の監査に時間がかかりすぎて遅れたりとか、 日本の銀行はローンの期間が長すぎて消極的になったりとか、 この業界の事情を知っていればあるある的な楽しさがあるんだろうが、 プログラマ的には別世界という感じだ。 ただ別世界的な面白さというか新鮮さはある。

当たり前だが、実務の中身がない。 例えば、部下のパフォーマンスの低下について相談してくれよな、的なメールを書く時に、 実際にどういう実務をしていてどのくらいのアウトプットだったのかが無く、 けれどそこでこれだけ英語の内容でいろいろ出来るのか、というのは、 なんか驚きがある。 そんな事より実務の内容の方が大事だろう、という思いもあるし、 一方で実務が同じならこんなに違う上手くやれる方が有利だよな、という思いもある。

実務の中身が無いので、ストーリーとしては空っぽだ。 でも空っぽである事が、無害などうでもいい暇つぶしという目的には合っている部分がある。 逆にニュース英語などは中身がありすぎて嫌だった訳で。 個人的にはもうちょっとIT寄りだと嬉しいが、 投資系は嫌いでは無いので、まぁこれはこれで、という感じはあるな。

暇つぶしとしては、同じ回は2回くらいが限界だなぁ、と思う。 3回目は内容的に飽きが来る。 出来てない所だけを集中してやるにはもっと繰り返せるんだろうが、 同じ話を何度も聴くのは退屈だ。 一方で2回くらいでは勉強としては全然足りない。 この辺は勉強効果よりも暇つぶしコンテンツとしての役割を重視して先に進んでいる。

グローバルビジネス的なキラキラ感の前時代感

ラジオのビジネス英語の講座の良い所に、 グローバルビジネスのキラキラ感みたいなのはあると思う。 なんか世界で凄い仕事をして活躍している人たち、みたいなの。 実際今回のメインテーマであるアジアの様々な国の銀行が協調してインドに投資を行う時に、 主催者が日本の銀行になって主人公がいろいろ苦労していく、 みたいなのは、いかにも世界をまたにかけた大活躍という感じだ。 実際「なんで日本が主催するの?」みたいな質問に対してうまく答える回とかもあって、 こういうのをやっていきたいという日本人ビジネスマンも結構いるのだろうな、 という感じがする。

こういうグローバルビジネスにおいて、 その基本的な価値観はやはりアメリカがベースにあるように感じられる。 まぁ英会話の講座なんだからそれはそうだろう、 とは思うし、 以前からアメリカのビジネスシーンの常識みたいなのをベースにしつつ、 各国特有の要素を盛り込む、 みたいなのがグローバルビジネスという感じではあった。

ただ、昨今のアメリカの信用の失墜は、 アメリカ的なものを中心としたグローバルビジネスというものには、 不信感が湧いてしまう所がある。 そんな事言っているからお前らの国はそんなになってしまってるんだよ、みたいな。

昔は自分も結構英語とか勉強していて、こういうキラキラ系グローバルビジネス感が好きだった気もする。 実際今回NHKラジオのビジネス英語を聞き始めたのは、昔杉田敏さんのビジネス英語を聴いていた頃のそういったものを懐かしんで、 という部分があった。 けれど今はそういうのを無邪気に楽しむのは昔よりも難しいよなぁ。 今から英語を本格的に勉強したい、という若者はその辺は残念ね。

英会話の勉強はちゃんとしてもいいかもしれない

聴いているだけでは全然駄目だが、この講座で扱っているような会話をちゃんと出来るようになったら、 結構いいよな、とは思う。 だから練習してもいいかな、という気分は高まっている。

やはり単純な言い回しだけで言いたい事が言える、というだけでは子どもじみているというか、 教養ある人って感じはしないよな。 読解やリスニングは普段から割と使っているのでそれなりにそれなりだが、 会話に関しては表現を増やす努力をしないと全然増えないし、 表現を増やす努力はしていない。 もうちょっと表現を増やしてもいい気もする。

ラジオビジネス英語をちゃんとやってもいいけれど、 それよりも英会話の表現増やす用のいい教材とかをやりたい気もする。

何かおすすめあったら教えて下さい。(どうやって?)