奄美で一年ぶり(厳密には8ヶ月ぶりくらいだが)にサーフィンしていたら、 上手くなっているのを実感した、という話。

毎日のちょっとずつの変化というのは分かりにくい。 さらにサーフィンは、波の状況によって全然違ってくるし、 ある程度いい波じゃないとうまい下手以前の問題だったりもする。 違いが分かるほどの波に乗れる本数はすごく少なくて、 そのたまたまの一本が良かったか悪かったかは、 実力以外の要素が大きすぎて良く分からない。

なのだけど、今日は夕方、手広がガラガラで、しかも波がちょっとあった。 たぶんオンショアで面が乱れているのと、潮の都合で夕方からしか乗れない感じだったのでみんな来てないのだろう。 実際自分も午前中に入って、そんなに良く無いが多少は乗れたので今日はこんなもんか、と思っていた。 夕方にちょっと気晴らしに海に散歩に行ったら思ったよりも波があって、しかも人が一人しか居なかったので急いで戻って準備して入った。

本数が多くて人が居ないのでたくさん乗れたのと、 一年ぶりに去年と同じようなコンディションで入った結果、 去年と全然違う自分を体感出来て、びっくりした。 今日はそんなにいい波という訳では無かったが、 テイクオフの位置が良くなっているようで、 当てられる波がたくさんあった。

去年の段階ではなんかいい波じゃないと何も出来なくて、いい波な事が本当にたまにしか無くて、これはおかしい、と思っていた。 こんなにお誂え向きの波じゃなくても、普通に乗れるはずだ、と。

でも今日は、かなり陸から見た印象と同じくらいに乗れた。 スープにつかまる事が減って、ちゃんと抜けてフェースを使ってスピードをつけて当てるセクションで当てられる。 そうそう、こうなるはずだよなぁ。俺もそう思ってたんだよ。 そんなにいい波という訳でも無いけれど、このくらいだって何かは出来るはずだよな。そして出来てる。そうそう、こうなりたかったんだ。 今年の年始の抱負でもテイクオフと動き出しが早くなればもっと出来るはずの波も増えると思うので、 そうやって日常的にやれるようになりたい。と言っていたが、 まさらにそれ。 やっぱりこのくらいは何か出来る波があるはずだ、と思っていたのが、実際にそのくらい何か出来るようになっている。

当てるところはまだ全然へなちょこでもっとバシンと当てたいし、スピードももっとつけられると思う。 まだまだなんだけれど、それらを練習出来る状態になった気がする。 結構嬉しい。

テイクオフの滑り出しはレッスン受けて改善したので自覚があった改善点ではあるのだが、 それにプラスして波のテイクオフの場所を前よりも上手く調節出来るようになっている気がする。 追っかけて位置合わせて乗るの、だいぶ出来るようになっている。 前は適当にピークっぽい方にパドリングしていってちょうど合ってたらラッキー、みたいな感じだったが、 今は「あそこまで行って乗れば良い」というのは割と分かってる気がしていて、その読みはまぁまぁ合ってる。 そこまでたどり着ける位置にいるかは運次第という感じだが。

あと小さな事としては、この前習った、当てたあとは岸側に目線を向ける、は、小さい違いながら確実に違いは出ている。 岸に向ける事でメイク率が上がるだけじゃなくて、目線を動かす練習になっていて、より波が見えるようになってきている気もする。 視野狭窄に陥ってしまっている時に、そこから引っ剥がす練習になっているというか。

とにかく、もっと普通の波でも何か出来るようになりたい、という目標は、かなり達成されている事を今日知った。 もっと改善は出来るだろうけれど、現時点でも普通に出来る波なら普通に出来ていると言えそう。 そうそう、これが入口だよなぁ、という感じ。

この話は久しぶりに前と同じ環境でサーフィンをすると違いが分かる、という事でもあるが、 それ以外にも、波がある程度良くないと何も出来ないのは仕方ない、という話でもある。 いやぁ、最近乗ってた地元の波、やっぱ駄目だったんだよ。 なんかそんな気はしてたんだよなぁ。 10月くらいまでは結構良かったのに、12月は全然駄目で、なんか波が悪いのでは?という気はしてたんだよなぁ。 やっぱ波のせいですよ!そんな気はしてた!(サーファーみんなが思ってる事)