暖かい家屋
今の家は部屋の中なら、暖房をつければ冬でも暖かい。 基本的には暑くなりすぎないように暖房を調整する感じになる。 これは今の家に限らず、前のシェアハウスであろうと、以前住んでいた所であろうとだいたいそうだ。
一方で、伊豆で使っているゲストハウスやこれから行く奄美のゲストハウスなどはめちゃくちゃ寒い。 気温がそんな低くなくても部屋の中がめちゃくちゃ寒い。 奄美大島なんて全然寒くないはずなのに朝晩は部屋の中は冷える。 これらの家屋は古い和風建築だからだ。 古い家は寒い。
家が寒くなくなったのは、つい最近というほど最近では無いが、 生まれる前というほど昔でも無い。 自分が子供の頃に建て替えた家はまだ寒かった。 当時引っ越したアパートも冬は寒かった。 感覚的には、80年代くらいの家はまだ寒いのが普通だった気がする。 ゼロ年代初頭に引っ越した家はもう寒くなかった。 90年代後半くらいはたぶんもう寒くなかったような気もする。 ただ自分が90年代後半に住んでた賃貸は寒かった。 そのくらいの時期には暖かい家に住んでいる人と寒い家に住んでいる人は両方居た気がする。
今では暖かい家の方が多数派に思う。 たぶん90年代あたりが過渡期で、大多数の一般庶民が暖かい家に住むようになったのはその辺からなんじゃないか。 今でも古いアパートなどでは寒い家があるが、そんなに古くないアパートなら安くても暖かい。
部屋が寒いというのは、結構嫌だ。 あまり動きたくなくなるし、活動的で無くなる。 冬に寒いというのは、日本では沖縄などを除いた大部分の場所ではずっと当然の事だったと思う。 けれどその結構嫌なものの一つが、ここ20〜30年くらいで解決しているというのはなかなか凄いよな。
部屋が暖かくなったというのは、かなり幸福度を上げているように思う。 子供の頃にあった嫌なものが現代では避けられるようになったものの一つとして、 部屋が暖かくなったというのはもっと重視されても良い項目な気がする。