新居はロボット掃除機をはじめて導入してみた。 X3とかいうのを9000円弱くらいで買った。 機種などの詳細はRandomThoughts:ロボット掃除機を参照の事。

で、一ヶ月くらい使ってみてだいぶ慣れてきたので、その感想などを書きたい。

まず一文で言えば、なかなか良くて気に入った。

運用

我が家はリビングも含めて3部屋あり、一回あたりはどれかの部屋一つを掃除させている。 最初はドアを開けておいて全部掃除してもらおうと思ったが、あまりうまくいっているようにも見えないし、 物を移動する都合でもこの方が良いという結論になった。

フローリングと和室があり、どちらもロボット掃除機で掃除している。 なお、クイックルワイパー的なのも併用して、ちょっと気になった所やロボットが入れない狭い所(トイレや洗面所など)を軽く掃除したりはしている。

ロボット掃除機は主に出かける時に走らせている。逆に言うと出かけない日は走らせていない。 この運用は、雨が続いた時などは問題も出てくるかもしれない。

出かける時に毎日かけているか、というとそうでも無い。床のゴミなどが目についた時などにその部屋をかける、という運用が多い。 あと最近かけてないな、と思った時とか。 だいたい2〜3日に一回くらいの頻度でかけているかなぁ、と思う。 ローテーション的には一部屋が週に一回程度になりそうだが、和室はたまにしかかけないしリビングは良くかけているので、もうちょっと偏りがある感じ。

充電ステーションの電源ケーブルに良く引っかかっているので、最近は掃除の時は充電ステーションは置かない事にして、帰ってきた時に充電ステーションに手で置いている。 勝手に戻って充電してくれないのはいまいちかもしれないが、どうせ一日一回しかかけないのでこれでいいや、と思っている。

掃除機をかける部屋は椅子、ギター、鏡、ハンガーラック、ゴミ箱などを隣の部屋に移動したりしている。 メタルラックやテーブルはそのままでメタルラックは下をロボット掃除機が入れるように少し大きめにあけている。

掃除性能は満足

床のゴミが目についた時に走らせてでかけているが、帰ってきたらすべて無くなっていて、満足出来る水準。 たぶん隅とか掃除出来てない所はちょくちょくあるはずだが、あんまり気にならない。 ちゃんと掃除後の部屋って感じになっていて満足度高い。

和室も普通に綺麗になっていて、いいじゃん、って思っている。

なんか小さい箒みたいなのがくるくる回るシステムなのだが、それのおかげか隅とかのゴミも結構良く取れていて、形状から予想されるよりもすみっこ掃除性能が高い。

導入前は気になった所は手で掃除すればいいか、と思っていたが、ほとんど手で掃除する機会が無い程度には掃除性能には満足している。

拭き掃除機能は使わない

X3には拭き掃除機能みたいなのがあって、雑巾みたいなのをつけてタンクに水を入れると水拭きしてくれるという事だが、 水を入れるのも面倒だし雑巾みたいなのを洗うのも面倒で、使わなくなってしまった。

やっぱり手軽さがロボット掃除機の良さなので、面倒にしてしまう機能は要らなかったなぁ、と思う。

謎の愛着がある

レビューに良くペットみたいで可愛いとか、孤独な家事に協力してくれる人が現れて癒やされてますとかあって、 こいつらやばい…とか思ってたが、使ってみると確かにペットのような愛着がある。 なんかいろいろぶつかって抜けられなくなっていると、障害物減らしてやるか、みたいな気持ちになるし、 手伝ってくれている感があると同時に自分も手伝ってやるか、みたいな気持ちになる。

充電ステーションに置く時は「たんとお食べ」みたいな気持ちになる。

頑張ってメタルラックの下を足の周りをいい感じに掃除しているのを見ると、おー、賢いな、よしよし、と褒めてやりたくもなる。

確かにペットっぽい何かを感じる。

しかも、この協力関係にある感じが、客や批評家としてではなく自分も掃除の参加者としての心持ちになるのに一役買っていて、 そのおかげでそこそこの達成で満足しやすいような気もする。

後述するが、なまじ全部かってにやってくれる訳じゃない所がうまく作用している気もする。

思ったより全自動では無いがそれに合わせたライフスタイルがいい感じ

導入前はなんか勝手に動いていつも部屋が綺麗、みたいなものを期待していたが、そうはなっていない。 掃除をする時には運用の所でも述べたように鏡とかギターとかを隣の部屋に移したりする作業が入り、 これは手作業で掃除をする時にも最初にやる事なので、掃除をしている感じはある。 だから全自動という気はしない。

一方で手作業で掃除をする時にやっていた作業なので、手間が増えている訳では無い。 掃除が無くなったのでは無く、掃除の手間が1割くらいに激減した、という感じに思う。

また、ロボット掃除機は融通がきかないので、全部を掃除しようとする。 障害物とかあるとなんか苦労している感じにみえてかわいそうな気がしてくるので、 じゃあ床の上のものを移動するくらいは協力してやろう、みたいな気持ちになり、 毎回全部椅子とかゴミ箱とかを移動する。

この、毎回椅子とかゴミ箱とかを移動する、ということを強制されるのが、なんか部屋を綺麗に保つという効果に寄与していて、これがなかなか良い。 しかも毎回移動するため、なるべく移動するものは減らそうという圧力になって、いつも部屋の床の上に物が少ない状態が保たれる。 お客を部屋に呼ぶと部屋が片付くみたいなのに似た効果があるというか。 ロボット掃除機のために部屋をいつも片付ける、というのがロボット掃除機を導入するメリットにある気がする。 これはロボット掃除機が片付けてくれる訳では無いが。

あとロボット掃除機かけている間は外に出るか、という気分になるので、 なんか外出が億劫だな、と思っている時も、ロボット掃除機かけたいから散歩くらいは出るか、と外に出たり出来る。 それがいい気晴らしになったりして、なかなか良い。 俺が出かける間にロボット掃除機は掃除してくれる、的な、作業分担的な気分にもなって、なんか謎のチームプレー的な楽しさがある。

このロボット掃除機をかける為にこちらが変更するライフスタイルが、結構いい感じだ、 というのも、ロボット掃除機のメリットの一つといえると思う。

総評、ロボット掃除機のある暮らしはなかなか良い

引っ越し前は手でクイックルワイパーかけるだけなら大したこと無いのでロボット掃除機いるのか?という思いもあった。 だが、今回はリビングが11畳あって、この広さだと思ってたよりも手で掃除するのはだるそう。 それが出かけて帰ってくると綺麗になっているので、結構良い。

一定以上部屋が広かったり部屋数があるなら、ロボット掃除機はすごく良いと思った。

これまでのライフスタイルのままただ掃除を自動でしてくれる、という感じでは無いが、 こちらも歩み寄る事で部屋もいつも片付くし、床の上にものが少なくて部屋も広々とするし、 ついでに床も綺麗になったりもする。

ロボット掃除機のおかげで新しいライフスタイルになるが、そのライフスタイルがなかなかいい感じで、 素敵な未来が来たって感じがして、毎日が楽しくなった。