前にも何度かそういう話を書いているが、ラジオの語学講座というのを最近見直している。

もともと最短で語学を上達しようと思えば、ラジオ講座は効率が悪いと思う。 読み上げるよりも自分で本を読む方が圧倒的に早いし、復習もやりやすい。 自分の実力や今の目的に合わせたものを選びやすいというのも本の良い所だ。

けれど、そういう風にやる気にあふれていない時は、ラジオの語学講座のメリットが活きてくるよなぁ、 と思うようになった。 Covid-19の流行以来そんなにイタリア語の勉強に力を入れなくなって、 教材を買って続けるほどのモチベーションは無い。 だが、そんな状態でもラヂオ講座は続けやすく、 時間あたりの効率は悪くても時間を掛ければ本で勉強するのと遜色ないレベルに到達出来る。

ラジオ講座は、繰り返しやりやすいのが語学の習得に向いていると思う。 例えば現在聴いているラジオ講座では、たぶん3回くらいは同じ回を聴いて、 そのあとテキストを読んで、最後にもう一回か二回くらい聴いている。 本を読み直すのは、時間もかかって退屈でなかなか終わらないので苦痛があるが、 ラジオ講座を聴き直すのはそんなでも無い。

食事の時に聴き直したり、散歩の時に聴き直したり、電車やバスでの移動で聴き直したり。 そういう時間を潰すという目的があるおかげで、 同じ教科書を読み直すよりも苦痛が無い。 その分他のことをやっている影響でたまに聞き逃してしまう所などもあるが、 どうせ何回も聞くので一回一回でちょくちょく穴があいていてもそれほど問題が無い。 そして語学は一回を真面目にやるよりも、雑に何回も反復する方が断然良い。 だからラジオ講座は語学に向いているなぁ、と思う。

効率が悪い事の裏返しとして、何かをしながらやりやすいというメリットがあり、 それが反復を楽にしてくれている。 そうしたメリットがあまり見えてなかった。 なにより本で自習するのに比べて、圧倒的に楽だ。 時間は掛かるけれど、短期で集中的にやった後にしばらくさぼるくらいなら、 最初からダラダラとラジオ講座をやってもあまり変わらないので、 それほどモチベーションが高くないならラジオ講座を続けるのも悪くないよなぁ、と思うようになった。

楽に語学を学べる、というのはラジオ講座の良い所だったんだなぁ。 これはイタリア語以外でももっと活用しても良かったかもしれないし、 今後は活用していこう、という気分になった。