BOOX用にPngNoteというアプリを作ったら、なかなか良かった。 だが、BOOXじゃないAndroidデバイスでも動かしてみた所、1ページあたりの情報量が少なくなりすぎていまいちだった。 これは画面サイズの問題とスタイラスの細かく書く書きやすさの問題に思う。

という事で、BOOXじゃないAndroid版はもっと違う物にする必要がありそうだ。どういうものが必要だろうか?

背景

なぜノートの情報量が小さくなってしまうか、というと、デジタイザというのは細かく書くのが苦手だけれど、読む方は細かくても読めるからだ。 書くのにちょうど良いサイズと読むのにちょうど良いサイズにミスマッチがある。

一方で、拡大して書くのは毎回同じ拡大率にするのが難しく、なんか場所によってサイズが違ってしまったりしていまいち。 この拡大したり縮小したり、というのがノートに自由に書く楽しさみたいなのを損ねている。 ちまちま拡大したり縮小したり、というのがただ書くというのを阻害していると思う。

また、全体を見ながら描かないと、途端にバランスが悪くなる。理想的には拡大縮小無しの大きさを見ながら書きたい。

実装アイデア

お絵かきアプリに良くあるナビゲーターみたいな感じで、画面を赤い枠を移動させていって、 フローティングのウィンドウに拡大表示、みたいなのでどうだろう?

ウィンドウは横幅一杯、高さは1/3で、上下に移動出来る。 書くのはこのウィンドウだけ。 ウィンドウ以外へのタッチはナビゲータの移動として扱う。

画面の下の方を書く時はウィンドウは上に移動する訳だが、それだと書きにくいかなぁ。

拡大縮小はナビゲーター枠の大きさを変える、で良い気もする。 通常のアプリでの拡大縮小と違うのは、一度拡大率を決めたあとはその倍率をずっと使っていける、という事。 これは書く時に拡大してその後引いて全体を見て〜を繰り返していると文字の大きさが変わっていってしまう、という問題に対応出来ているんじゃないか。

やはりいつも100%の大きさを見ながら書くのがノートにはいいと思う。バランスも取りやすいし。

開発記録

2021-08-21

実装してみた。丸一日でだいたいイメージ通りのが出来た。 

使い心地は…うーん、どうだろう。 書くノートが自然と小さくなって、見るのにちょうど良いくらいのサイズにはなている。

一方で、全体を見ながら書くという快適さはやや損なわれている。書いている時は拡大しているウィンドウの方を見ていて、100%の方は見ない。 ただ、一瞬で確認出来るので、拡大縮小よりは良い気もする。 これがちょうどいい感じの妥協なのか、悪い所取りになってしまっているかはもうちょっと使ってみないとわからないなぁ。

2021-08-29

書いたノートを見るために、ビューモードを作ってみた。 しばらく使った印象としては、悪くない気はしている。 ただリリースはどういう形にしようかはちょっと悩むなぁ。

色と線の太さをつければ割と完成という気はする。 ピンチでの拡大率の変更もつけてもいいかもしれない(実装は簡単なので)。 ただ、第三者が使わないならもう今のままで終わらせてもいいかな、という気もする。 自分以外に使う人が居るかなぁ。

それよりも、なんかこう、以前作ったMeatPieDayのような、 マークダウンと図を混ぜる路線でこのLoupeというアイデアを入れるのが良いような気もする。 そちらに時間を掛けるべきか?それともそれは全然別アプリという事でもう少し寝かせる方がいいのか?良く分からない所。 そちらを当面作らないという確信があるならこれを完成まで作ってリリースしてしまってもいい気もするんだが…