労働に向いた時代と向いてない時代
テクノロジーというのは成熟の段階があって、黎明期と成熟期は大きく性質が違う。 そして業界全体としてもそうしたトレンドというのはある程度あると思う。 単純化して言えば、リスクを恐れず挑戦をするのが良い時期と、大企業でお行儀良く働くのが良い時期があるんじゃないか。 これを2つの時代と呼ぶ事にしよう。
そういった時代があってそういった時代に合わせて職業的な選択をするのが良いという気はするのだが、 この2つの時代に求められる性質はかなり違うように思う。 起業に向いた人は大企業で働くのに向いてない、というのは、そんなに変な意見でも無いだろう。 両方それなりにうまくやる人も居るとは思うが。
そういうのって個人の適性という部分もあると思うのだよな。 で、向いてない方の時代の時に、無理に時代に合わせて働くのはなかなか大変だよなぁ。
そうして考えると、ある程度経済的に余裕があるなら、合わない時代の時には働かないで、合う時代の時に働く、 という方がいいんじゃないか。 まぁ10年とか安定期が続く事はそれなりにあるので、待ってたら60歳になってしまいました、という事になってしまうかもしれないが。
ソフトウェアの開発において、何を作るべきかいろいろ探るのは良く見る話題だけれど、時代を待つってあんまり見ないよな。 でも時代の重要度の方が高い事も多い気もする。
突然個人的な話になるが、今自分が機械学習の仕事をする気になるか?とか考える時には、最近は時代的な事を考えている事が多い気がする。 大企業が大規模なデータでなにかやる、というのが中心の時代なら、あまり関わる気は起こらないよな。 一方で小さなチームでなにか新しい面白い事がやれるならやる気になる。 こういうのは企業の選択という側面もあるが、時代の要素も大きいよなぁ。