ONYX BOOX Note3を買った
10.3インチのe-ink Androidタブレット、BOOX Note3を買った。 指紋認証でアンロック出来る。
購入周り
SKTという日本の代理店が日本での販売をやっている。
Amazonでも同じ値段なのだが、上記サイトで買うとカバーがついてくるので上記サイトで買う方が良さそう。 Amazon Payで買えるのでユーザー登録とかは要らなくて、Amazonで買うのと同じ感覚で買えるので良い。
注文してから3日くらいで届いた。
お値段は64800円。お高い!ただ10.3インチのe-inkデバイスだとこんなもんですよね〜。 USの値段 + 送料8000円くらいの感覚。まぁ妥当か。
購入の動機とか買う時に思ってた事
まず、今年は結構労働したから収入がある割に外出抑制気味でずっと引きこもっていた為経費が少なく、課税所得が多い。 もうちょっと経費使えないかなぁ、と思ってたというのが理由の一つとして大きい。 6万5000円。仕事してなかったら買わないよなぁ、という値段。
最近仕事では、数ヶ月に一回、技術的な調査をいろいろやる必要があって、 HalideとかMetalとかそういうのの公式ドキュメントなどを良く読んでいる。 公式ドキュメントなのでwebで、いちいちe-pubとかにしたいとは思わない。 一方で完全な技術ドキュメントなので、そんなにインタラクティブな物では無い。 だからe-inkデバイスみたいなのでも良いかもなぁ、と思っていた。 仕事では無いが最近読んでるF# for Fun and Profitとかもまさにそういうドキュメント。
最初はiPadで読んでいたのだけど、どうもいまいち。 iPadは重いし、ドキュメントの類はすぐにやる気無くなってその辺に放置したいのだけど、 その辺に置いておくと数日後にバッテリが無くなっていたりする。 あと顔認証がやや面倒で、ちょっとサボってまたすぐ再開して、みたいなのがやりにくい。 しかも一日に一回パスワード打たなきゃいけないし。 あと微妙に重い。 そしてペンが邪魔。外しておくとバッテリ無くなるし。
あとスクロールがいまいち文書を読むのに快適じゃない。 1ページ進めるのに移動させないといけない指の範囲が大きすぎて疲れる。 あとなろう小説をスマホで長時間読んだ後だと、フリックし過ぎで親指が痛かったりする。
で、結局Mac Bookで読んでいたのだが、これだと机の前に居る時間が長くなってしまって、 ずっと机の前に居る感じでいまいちだなぁ、と思っていた。
これがe-inkのタブレットがあれば快適に読めないかな?と思って買いました。 つまりwebの技術文書をブラウザで読む、 という用途がメイン。 普通は大きなe-inkタブレットってだいたいpdfの論文を読んで手書きでメモしたい、 というのが多い用途と思うけど、今回は論文はメインじゃない、というのはちょっとめずらしい気はする。
あと、こちらはnice to haveだが、なろう小説を読む時、iPadは横幅が広すぎて無駄な空白があって、そして文字が小さいため拡大しないと読みづらい。次の話に行くつど拡大するのがダルい。 この辺も解決したらいいなぁ、という気持ちで居た。 なろうはいざとなったら専用ブラウザを作ってもいいと思っている。
ただ、そうは言ってもこういうのって結局は液晶のタブレットしか使わない、 となりがちだよなぁ、とは思っていた。 boox買ったが結局iPadしか使ってない、とかいうのも良く聞く所なので、 自分もそこまで使うという確信があった訳では無い。 経費として何か買いたいなぁ、というのがなければ、やはり買わなかったと思う。
あと、新型コロナの影響で家に居る事が多いので、 家の環境をもっとお金を掛けて改善したいな、と思っていた。 10.3インチのタブレットは持ち運ぶには重いが、 家で作業するなら大きいのはメリットとなる。 新型コロナが収束したらたぶんあまり使わなくなりそうな気がするが、 在宅が続いている間だけでもいいか、と思って買った。 仕事はそれなりに給料もらってやっているので、 半年くらいの仕事を快適にできれば十分元は取れたかな、 くらいの低めの期待値で買った。
買った後の感想、めちゃ良かった
そうは言ってもiPadでいい、と思うんだろうなぁ、と思って買ったのだが、 届いたのを使ってみると、思ってたよりずっと良かった。
まずブラウザの作り込みが思っていた以上に良い。 フルスクリーンモードがあってちゃんと動く。 ダブルタップで余白を除去した感じにズームする。
ハロでフローティングのメニューみたいなのがあって、これでページダウン、ページアップがタッチで出来る。 ページアップとダウンの場所を画面内の好きな場所に置けて、寝ながら見てる時と椅子に座って読む時で微妙に置きたい場所が違うので、非常に快適。
また、e-inkのブラウザでwebを見ると文字が薄くて読みづらい、となりがちだが、 booxのブラウザはレイアウトが終わった後にコントラストが大きくなるように再描画される。 だから文字がちゃんと黒く見える。 多くのwebの技術文書が電子書籍のように読めて、期待していた以上に快適。
e-inkのデバイスはこういう所の作り込みが甘いのが多くて全然期待していなかったのだが、 ONYXは頑張っているなぁ。凄い俺評価上がったよ。頑張れONYX。
ブラウザの速度もe-inkデバイスに対する自分の期待値が低かったおかげもあるが、 予想以上に快適で不満も無い。一話あたりが短いなろう小説などではページ遷移が多いので多少レンダリングの遅さを感じるが、ぜんぜん我慢出来るレベルだし、メインの用途の技術文書では全く不満が無い。
kindleのレイアウト固定な物もちゃんと読めて、操作的にも不満は無い。思ってた以上に普通に使える。
あとGoogleDriveが普通に使えるのもいいね。 urlとかもとりあえずGoogle Driveにhtmlファイル置いてリンク置いてけば共有出来る。 この辺はもうちょっとアプリとか書いてもいいかもしれないが、とりあえず生きていける。 意外と普通にAndroidしていて好印象。 Google Playを有効にするのは無駄に難度が高いが、画面を信じずに付属のインストラクションの通りにやればちゃんと使える。 でもGoogle Playとは別の独自のマーケットアプリが入っていて、ここにKindleとかGoogle Driveとかとりあえず自分が使うのは一通り入っていたので、Google Playは有効にしなくても自分的には十分かもしれない。
ホーム画面の出来も良い。ホームボタンが物理ボタンで、 カスタマイズするとアプリ一覧に戻れるように出来る。物理ボタンやっぱいいね。 この辺デフォルトの設定はいまいちだが、カスタマイズすればかなりいい感じに出来る。 ホームアプリは文書を読む、という事に特化しているおかげで使いやすい。
そしてなぜだが知らないが、iPadよりも読書に集中出来る。 やっぱタッチで簡単に画面が動いちゃうのが良くないのかなぁ。 なんか気が散ってたようだ。 BOOXで読むようになってから一日に技術文書を読む時間が圧倒的に増えた。 やっぱり読書は読書専用に作られた端末の方がはかどる、という事のようだ。
指紋認証もめちゃ快適。やっぱカメラの前に顔を調整しなきゃいけない顔認証より指紋の方が断然楽だなぁ。 カバー閉じるとサスペンドで指紋でアンロック。超快適。このパタンと閉じて開いて指紋でまた再開出来るのが凄いいいんだよなぁ。
何故かデフォルトの設定では15分とかでシャットダウンになっててシャットダウンすると指紋認証ではアンロック出来ないのでスリープのままに設定を変えよう。 デフォルトの設定はいろいろダメだ。
サスペンドしておくとバッテリがほとんど減らないのも良い。 iPadはこういう所で気を使うんだよなぁ。 BOOXはなにも考えずにパタンと閉じてその辺置いておける。
10.3インチは十分大きい。webを見るにもストレス無いし、メインの目的じゃないとは言ったがpdf見るのも快適。 少しタブレット向きじゃない文字が多いヤツでも普通に読める。大きな画面バンザイ。
重さも体感では結構違った。手元のiPad Proは11インチなので比較はフェアじゃないが、 技術文書をだらだら読む時にこの違いは大きい。 あと購入前は持ち歩かないと思っていたが、昼飯の時とかにカバンに詰めて持っていくことがちょくちょくある。 なんかiPadより手軽に持ち歩けるんだよなぁ。
F# for Fun and Profitをめちゃくちゃ楽しく読んでます。webの技術文書を読むのが楽しくなってたくさん読むようになる。
おまけ: Kindleアプリでレイアウト固定型の本でメニューが真っ白になる問題の対処方法
何故かKindleアプリでレイアウト固定の本のメニューが真っ白になって見えなかった。 そういう場合は、以下の手順で治る。
ホーム画面でKindleのアイコンで長押し>最適化>背景の希薄化、のチェックを外す
(Thanks こすふぃー!)