ようやくKindle化された!という事で買う。

いわゆる対話型の入門書で、いろいろな言語で出ている。 このシリーズは以前ヒンディー語の時に使った事があり、 なかなか良かったので好印象。

イタリア語で、対話型の入門書でkindle化されているのはこれまで無かったので、この本がKindle化されたのはなかなか嬉しい。

自分の実力的には今更入門書やるのもどうなのか? という気もするけれど、良く使う旅行会話的なフレーズなどはあまり覚えていないし、語彙を増やすのにも語注の充実した入門書があると楽なので、軽くやってみる事にする。

どうせしばらくイタリアに行く事は無さそうなので、 のんびり入門書をやってみるのも良いでしょう、という事で。

余談だが、「はじめに」を読んでたらCD録音に「カルラ-フォルミサーノ」の名前が!この前までやってた「まいにちイタリア語応用編」のカルラ先生じゃないですか。

2020-07-08

とりあえず少しやってみて進め方を考えよう。

第一課はよくあるはじめまして、的なあいさつ。 わからない事も無いので聞いてテキスト読んで次へ。

第二課はキッチンでいろいろ聞く、という奴。 キッチン系の単語は全然わからないので一通り見ておく。 ガステーブルとかバターとか。 文法の説明も軽く目を通すだけ通して次へ。

第三課はスーパー。冠詞とか複数形とか。 これも名詞を覚えるのと、冠詞の復習をするべく解説もちょっと読む。

ここまでの第一印象と今後の進め方

語注の範囲でわからない事も無いので、スラスラ読める。 また、文法解説も簡潔でありながら気になる所がちゃんと解説されていて、復習にも良い。しばらく基礎的な文法の復習をしていなかったので、思ったよりも忘れてて勉強になる。 いい機会なのでちゃんと復習していこう。

全部で20課で、解説とかは一回目はそんなに真面目に読まなくてもいいかな、という気がする。さすがにだいたい分かるので。 一周目は語彙を増やす読み物的に使っていこうかな。

一周目は軽くテキストを読みつつ聞いて、わからない所の単語を確認していき、テキストをさらっと読んで意味を取れる、くらいを目標にしよう。 ただ、一周目はあまり完成度は求めず、サクサク進んで終わらせて、二周目に目標を達成出来ていない所を潰していく、みたいな感じで、回数を回していきたい。

二周目に課文を聞くだけで復習出来る所まで持っていけたらいいかな。

とりあえず序盤は一日二課くらいを目処に進めていき、 後半は辛かったら一日一課に減らす感じかな。

2020-07-09

暇つぶしに課文のテキストだけを読んでみた。12課くらいまではスラスラ進んだが、13課あたりから難しくなって進みが悪い。 課文に出てなくて解説の所に出ていた単語が語注になかったり、文法的に先の課で出てくる物が出てきたりし始める。

あと、例えば「accorti: 再帰動詞 accorgersiの近過去」みたいな説明で、accorgersi自体の意味を書いてくれてないのが増えてきて、 辞書を引く必要が出てくる。

文法的にも命令法とかあんまり自分がちゃんと覚えてない物が出て来るので、実力的に普通に苦戦する内容になってきている。 逆に本当の初心者だとこの辺は厳しいだろうな。 新しい文法項目が一つじゃなくていくつか同時に出てきたりするし。 これは20課でどこまで入れるか、というトレードオフなので一概に悪いという訳でも無いが、 未来系と接続法現在が一度に出てきてしまうと初めての初心者には厳しかろう。

ただ、語注に無い単語が少し出てくるとはいえ、語注はなかなか豊富だし訳も逐語訳的なので、一部の単語を辞書を引けば、あとはわからない所は残らない。 そういう点では自分くらいの実力にはちょうど良い難度に思う。

13課あたりから本当の初心者には難しくなってくるが、逆に言えば10課くらいまではスラスラ進むので、本当の入門者はとりあえず10課までを何周か回すのが良いんだろうなぁ。 そういえばニューエクスプレスヒンディー語の時も10課までを何周か回したあとに11課より先に進んだ気がするので、 後半が難しくなるのは意図した設計なのかもしれない。

また、「しっかり学ぶイタリア語」あたりと併用するなら、このくらいの難度でちょうど良いかもしれない。

20課まで読むだけ読んでみた

暇だったのでダラダラと20課まで読んでみた。 終盤は接続法と条件法の仮定文とか出てくるくらい普通に中級的な内容で、しかもちょっと出てくる程度じゃなくて割とがっつり出てくる。 これをちゃんと消化するのは大変だな、という印象。 NHKのラジオ講座でいう所の応用編の方の内容になっていると思う。 初心者がついていくのはちょっと無理かなぁ。

一方で自分くらいの、初級者以上中級者未満が辞書引きながら読んでいくのは割とスラスラいける。 文の文法的構造がわからなかったものはちょっとしか無かった。 耳が喜ぶイタリア語とかは挫折していた事を思うと、そういうのよりはだいぶ楽だ。 語彙リストが充実しているのと訳が逐語訳的でだいたい対応が分かる事、 文法の解説があって、そもそも文法のテーマに沿った内容になっているので文法解説でかなりの部分が解説される事などが要因と思う。

一課あたりの文章量も終盤はまぁまぁあって、単語も結構いろいろ出てくるので、 語彙を増やしたり読むのになれたりするのにもちょっと役に立っている気がする。 もちろん薄い本の割には、という程度ではあるけれど。

買う前は今の自分には簡単すぎるか?と思っていたが、ちょうど良い難度だった。

2020-07-10

一通り読んだので次は二周目、どう進めようかな。 二周目も軽めに進めたい気はする。 スクリプト見つつ音声を聞いて、覚えてない単語とか聞き取りにくい所があったらそこだけ繰り返して聞こう。 スクリプトを見ながら追えたら良し、として、スクリプト無しで聞き取るのはまだ目指さない。

4課〜7課まで

スクリプトを見ながら聞いていく。やはり序盤はすごく簡単だな。だいたい分かるのでスラスラ進む。

たまに覚えてない単語が出てくるので、AnkiDroidに入れる事にした(後述)

聞きながら課文のトラックだけをプレイリストにまとめていく。

AnkiDroidを導入

せっかく語注が充実してて辞書引かなくて良いのだから、AnkiDroidを導入して語彙を増やそう計画を発動。 AnkiDroid、前から気になっていたがフランス語の時は語彙とそのほかの進み具合が同じくらいであまり単語だけを暗記しよう、 と思う事が無かったので使った事が無かった。 リスニングが難しいので、結局そこで覚えてしまうのだよな。

今回やってるイタリア語はリスニングも文法もスペイン語と似ているのですぐになんとなく分かるようになり、一方で語彙が全然無い状態になったので、 語彙を集中して覚えたいと思う。 という訳でAnkiDroidにちょうど良い。

少しやってみると、ゲーミフィケーションじゃないがちょっと楽しいね。いっぱい増やしたい気分になる。

8課〜11課まで

暇だったので8課〜11課までもやってみた。 10課まではほとんど聞けば聞き取れるので、聞き慣れない単語だけAnkiDroidに入れて数回聞き直すくらいでサクサク進む。 10課の代名詞の複合系は一部うろ覚えだったので解説を読む。文法解説があるのはやはりいいね。

軽く1課から聞き直してみたがだいたい全部聴き取れてるな。

11課からは突然リスニングの難度が上がって聞き取れない文が出てくる。語群を耳に慣らす為に何度か区間リピートする。 テキストはそんなに難しくなってないので読んだだけでは気づかなかったがやはり10課までと11課からで大きく難度に違いがあるらしい。

そしてAnkiDroidが素晴らしいな。気楽に出来て一瞬で覚えられる。定着度が全然違うね。 入力がかったるいのであんまり全部入れようとすると続か無さそうだから、覚えておきたい奴だけを選んで入れている。 ちょっとした暇つぶしにやる気になるのがいいな。

2020-07-11

11課から難しくなるし分量も増えてくるので、ペースは落とすのだけど、あまり時間を掛けすぎると挫折するので、 出来たら2〜3日くらいで残りを片付けたいなぁ。2日を目指すとすると16課まで進めておきたいので目標は16課かな。

どう進めるか悩ましいが、頑張ると疲れるので、なるべく手抜きで進めて不完全な所は三周目に期待したい。 という事で聞きながらスクリプト追っていって意味が取れれば良しとしよう。

12課〜16課

12課は聞き取りはきついが、単語さえおさえれば読むのは簡単だな。スクリプトを見ながら追うのは結構出来る。 聞くだけではまだ理解出来そうも無いが。なぜか12課のmp3ファイルだけファイル名がずれていて、表現力アップの方が課文になってるな。

13課は単語の難しさと間の単語がいろいろ落ちて聞こえるのが厳しいが、AnkiDroidに頑張って入力していく。 この辺も追えるだけでスクリプト無しでは無理だな。音声が早くて聞き取りは厳しい。再帰動詞も一瞬主語が誰かとか考えてしまう。この辺は慣れが必要だなぁ。 再帰動詞の説明も読み直しておく。

14課、命令法の活用はうろおぼえのままだが、まだ覚えずに課文を聞いて理解出来るだけを目指す。 リスニングはここもきついが、ちょっと慣れてきたかも?なんにせよスクリプト追うくらいは出来る。

15課、c’eriの所が良くわからなくてciを見直したかったが、こういう時この本は目次の出来が悪くていまいちだよなぁ。 ciは2課のc’eの所で、これはci+eの省略形だったか。つまり普通の「ある」の構文の過去だな。

この課は構文がちょっと複雑なので、初見では聞きながらスクリプト追って理解するのは無理だな。 音を止めて読解する所から始める。

accortiは過去分詞のaccortoの複数形、accortiだな。

ci mancavaのciがどこから来ているのかは良くわからないなぁ。mancareは再帰動詞じゃなさそうだが…って辞書引いたらmancarciなんてのが。再帰動詞の用法あるのか。語注に書いておいてくれよ…

解読が終わったあとに数回黙読したあとだと、聞きながらスクリプト追えるようになった。

それにしてもなんでこの課のタイトルが「行かなくて、よかった!?」なの? マルコ最近うざいってことかしら?この二人の関係は微妙で良く分からんのだよな(笑)

16課。sulleはsu+leで、suは上。受け身のsiは見てもわからなかったので解説を読む。こんなのあったね。 avraiは二人称未来形で、解説のジェルンディオ構文の「条件」の用法。

この課は文法が難しい分、吹き込みの速度がゆっくりな気がするな。テキストが読めれば音声に合わせて追うのは簡単。

なんとか16課まで終わったな。頑張った。

イラストレータの水野朋子さん

挿絵がシンプルでありながらおしゃれでいいな、と思い、誰が書いているのだろう?と見てみると水野朋子さんという方らしい。 イラスト集とか無いかな?とAmazonを見てみたが引っかからず。だけどググったら本人のサイトはあった。tmizuno: Spot illustration

このテキストの挿絵の方がもっとシンプルで好きだけど、雰囲気は上のリンクでも伝わる。 こんな感じのイラストをさらさらっと描けるようになりたいなぁ。

2020-07-12

17課〜20課

17課は未来形と条件法なのだが、課文と音声は簡単。文法的に難しいと課文は簡単になる傾向でもあるのだろうか。

18課も接続法と条件法で割と簡単。この辺はほとんど定型文なので聞き慣れているのだろうなぁ。a+動詞をciで受けるというのは知らなかったので解説を読んでおく。

19課。イディオム的な物は知らないのがあるが、読解さえ出来てしまえば聞き取りは簡単だな。11〜15課がリスニング的にやけに難しいが、そのあとはそうでも無いな。謎の難易度設定だ。 お、テキスト見ずに聞くだけだとちょっときついな。あとavesseで彼女が嫌がっている、と解釈するのは自分には出来てないなぁ。活用うろ覚えだからなぁ。

20課。これも仮定文の構文なので、知っていれば概要はつかみやすい。読解が一部構文をとるのが難しいが、聞くのはなんか簡単だな。

20課まで無事終わったので今日やった17課〜20課を聞きつつ、わからない所のスクリプトを確認してみる。 ちょこちょこ文法的に理解が追いついてない所があるが、まぁまぁ聴き取れているな。スクリプトを確認しつつ、で割と短時間で復習出来る。

その後AnkiDroidでちまちま暗記していく。うーん、これは素晴らしい効率だな。

2020-07-14

昨日はさぼり。外出自粛気味で梅雨という現在では、適度にさぼりを混ぜるのが心の健康に大切と思うのだった。

3周目方針

最初は練習問題とかをやっていこうかと思ったが、途中で飽きそうな気配がした。 それよりは音声中心で復習できる状態にする方がいいよな、と思い直す。

3周目は第一課から聞いていって、聴き取れない文を探していき、聴き取れない場所があったら暗唱しよう。 その後その課を先頭から聞いていって、一時停止ありで一通りなにを言っているかを頭に思い浮かべられたら次に進む。

3周目 1課〜14課

序盤は簡単なのですいすい進む。単語はいくつかAnkiDroidに入れる。

5課で l’italianoというのが出てきて、ふとこのlがなんなのか理解していない事に気づく。 男性名詞に見えるがなんでlなのかな?と思い定冠詞を見直す。定冠詞は3課で、il, lo, l’がある事を見直す。そういえばそうだっけ。

6課のHo mal di testa da ieri.で初めて聞き逃した所が出てくる。daみたいな前置詞は用法込みで暗記していかないと聞き逃しがちね。 後半もちょっと何度か戻さないと聴き取れないので6課からちょっと難しいのかも。

10課の間接目的語がちょっと曖昧だったので説明を見直し。gliは「彼に」か。やはり文法解説があるのはいいね。 この教材は最初にやるには詰め込み過ぎと思うが、復習がてら進めて語彙やリスニング力を高めるには詰め込み具合がちょうど良いよな。

11課からちょっと怪しい所が出てくるので、暗唱する。単語同士がくっつく所でついていけなくなっているので、くっついた状態で覚える。 haiが落ちて聞こえる所は落ちた状態で覚える。この辺はスクリプトは見つつ聴こえたまんま発音する。 やはり11課の後半は難しいよなぁ。

12課は繰り返し聞かないとついていけないが、ちょっと戻しを繰り返せば全部聞き取れるな。暗唱はしなくていいか。

13課も一箇所怪しい所があるので暗唱する。聴き取れてない所はやはり間が落ちているところと単語同士がくっついた所が一文の中に同時に出てくるパターンだな。 この辺は音とスクリプトが乖離している、と割り切って音を丸覚えする方が良かろう。

14課も怪しい所があるので覚えていく。ちょっと傾向がわかってきたな。くっつく所は前の単語の母音を消して次の単語の頭の母音にくっつける。 さらに文中のアクセントを真似して弱い所を曖昧に発音すると似た感じになる。

思ったよりもサクサク進むな。これなら明日には一通り終わって、音だけで復習できるようになりそう。

2020-07-15

3周目 15課〜20課

15課 何度も戻せば聞き取れるのだけど、何度も戻さないと聴き取れない部分が多いので暗唱する事に。3文ほど暗唱した。

暗唱のコツは区間リピートで何度か聞きながらシャドウィングにチャレンジしたあとに、一旦音声を止めて何度か音読する事。 音を止める事でしゃべる方に集中出来て喋れるようになる。 喋れるようになると聞いた部分が勝手に文が頭に浮かぶようになるのでついていけるようになるな。

16課はちょっとゆっくりになるし何度か戻すだけで聴き取れたので次へ。

17課も簡単だが最後の一文だけ暗唱しておく。

18課も何度か戻せば聞き取れるので次へ。

19課は文法が良くわかってないな。sarei venutaは条件法過去。avesseは接続法半過去の三人称。リスニングは細かい所はスクリプトの確認が要るがついていく事自体は簡単。

20課は全体的に早いので、個々の文が問題なくても続くとついていけなくなる。いくつかの文を軽く音読しておくか。 Se noon me ne fossi dimenticataのmeはなんだろう?miの強勢形って奴か?

3周目を終えて

という事で3周目は無事終わった。 スラスラ全部聞き取れる、という所までは行ってないが、それなりに音声だけで復習できる所までは来たし、飽きてきたのでこの辺で終わりにする。

AnkiDroidは今後もやっていく予定だし、寝る前に音声を聞いたりして、 ある程度時間が立ったら聴き取れない所をスクリプト確認したりはしていきたい。 本当は会話の為には全20課暗唱したいのだけれど、そこまでやる気は湧かなかったので現時点ではリスニングで復習できる所までとした。

全体的な感想

入門書でありながら、後半はすごい詰め込みっぷりなので、初めてイタリア語を学ぶ人はついていけないだろう。

前半の10課は初学者でもやっていけると思うし、たまにあとで説明が出てくる物が出てきてしまっている気もするが、 全体的には良く構成されていると思う。 誤注も全部ある訳じゃないがだいたいはあるし、たまに出てきてないのある気がするけれど頻度は低い。 初学者は前半10課で入門をしたあとに他の本に進み、そのあとこの本に戻ってきて全体をやりなおす、みたいなやり方になるんじゃないか。

すごい詰め込みっぷりな裏返しとして、全体を復習するのには良い。 課文を読んでいってわからなかったらその次の解説を読む、とやっていけば、だいたいうろ覚えだったり忘れてた文法項目は潰せる。 少しさぼってたあとのリハビリにとても良かった。

また後半はリスニング教材としてかなり読み上げ速度が早いのと、各課の長さがちょっとあるので、 入門と中級の間の橋渡しの練習になった。これだけで中級になれる訳では無いけれど、自分には良い勉強になった。 買う前は自分には簡単すぎるかなぁ、と思って買うか悩んでいたが、良い意味で裏切られた。

やはり対話型の入門書はいいよなぁ。イタリア語でKindle化されてるのはこれだけなので、Kindle化されてくれてありがとう、という感じだ。

この教材は、「しっかり学ぶイタリア語」とかの初級文法書を終えたあとにやるとちょうど良いんじゃないか、と思った。