仕事におけるリアルタイム性の高いテキストチャットの作法
在宅勤務などでリモートでやりとりする事が増えた結果、これまであまりチャットをやっていない人とテキストでチャットをする機会が増えた。 自分はまぁまぁチャットをしてきた方だと思うので、自分的に気をつけた方が良いと思う事を書いてみる。
不慣れなせいで不要にテレカンなどをしたがるのはなくしたいな、という動機。
ようするに、原則としては待たないでバンバン送ってあとから訂正する、というのが結論なのだが、それをもう少し具体的に。
時間をあわせると良い場合(今回のお題)
テキストのチャットの良い所には時間をあわせなくても出来る、という所があるが、時間をあわせてはいけない、という訳でも無い。
リアルタイム性の高いやりとりをしたい場合は、時間をあわせて行う方がいい。この時は時間をあらかじめ決める方が良い。 始める時間だけでなく終わる時間も目安程度で良いので決めた方が良い。
リアルタイム性の高いやりとりをしたい時は、お互い(あまり)他の事はしない、という約束を守る方が良い。 その分拘束される訳だから、終わるまでの時間は短くなるようにしたい所。
ここでの対象はこのリアルタイム性の高いチャットを望んでいるケースの話をしたい。
だが、当然拘束されるのだから、非同期でのやりとりで構わない時に無駄にこの形式のチャットをやってはいけない。
一文ずつ送る
リアルタイム性が高いやりとりをしている時は、お互いが他の事をしない方が良い。 逆にいうと、相手が他の事をしたくなるようなやり方は良くない。
一番良くないのが、長いあいだテキストを打ってなかなか送信しない、というもの。 その間相手は暇なので他の事をやりたがる。 リアルタイム性が高いやりとりをしている時はこれをやってはいけない。
長い文章を打ちたい場合は、一文ずつ送信する。一文が長い場合は読点の所で送信する。 間違った単語などはあとから訂正する文を送信する。見直したりはしないでバンバン送る。 相手をなにも見てない状態で待たせてはいけない。
質問は待たずに複数非同期でバンバン行う
待つ、というのは良くない。他の事をしたくなるし。いつもお互いに送信すべきキューが溜まっている状態を維持する方が効率が良い。
何か質問したい事が出てきた時に、ちょっと話がずれるし相手が何かタイプしている途中だから終わってから、、、というのは良くない。 バンバン質問は投げる。まさに今相手が送信してきているのが答えになっているケースでも気にしない。 無駄な質問なんてお互い無視すれば良いし、あとから訂正すれば良い。 相手がまだ文の途中でも質問は投げる。
間違えないようにするのでは無く、バンバン送信して訂正、それがチャットの基本。
質問を受けている側も、今言いたい事が途中の場合は回答は遅らせて、今の話を終わらせる。 質問に翻弄されてはいけない。 質問は自分が答える次のタスクのキューくらいに思っておいて、いちいち影響されてはいけない。 いちいち影響されると相手も質問をバンバン投げにくくなるので今書こうと思っている事は質問が来てもそのまま書く。 で、書こうと思っていた事を送信し終わったら質問に答えていく。
質問に答えていく過程でこちらからもバンバンと質問を飛ばして、お互いの質問がインターリーブしていくが、 やってみるとそんなに混乱しない事がわかる。
聞きたい事が複数ある場合は複数の質問をその場で投げる。一つの質問をして答えを待って…などとやってはいけない。 相手にこちらのコンテキストを多く与える為に、なるべく多くの情報を与えておくのだ。 相手からの送信待ちの時間を少しでも減らせてあげる配慮が必要。
黙らない
何か考えている時はなるべく考えている事を送信する。うーん、と思ったらうーん、でもいい。とにかく黙らない。なんか言う。 また、相手を待たせる何かの準備がいる時は「ちょっと待ってれ」など、なんでもいいからなんか言ってから準備に入る。
ググるなら「ググってる」といい、相手の書いた事を読んでるのに時間がかかるなら「読んでる」と言う。
時間が過ぎたら終わらせても良い
時間が過ぎたあとも話が続く事はあるが、都合が悪ければ、決めた時間を過ぎていれば、いつでも終わりにして良い。 これは双方が合意している必要がある。
まとめ
テキストのチャットで雑談するにはそれなりに双方にリテラシーが必要だが、慣れていればそれほど問題は無い。
テキストのチャットなら場所の確保も楽になるし、コピペでWikiにまとめられるしあとで検索も出来る。近隣の住人に聞かれる心配も無いので秘匿性も高い。 これからのリモートワーク時代にはテキストチャットのスキルを社会人常識の一つとしたい。