仕事を開始して三週間くらいたったので近況など。 といっても相変わらず在宅勤務が続いているのは皆様と同様でございます。

自由な60パーセント稼働がなかなか良い

仕事は60%稼働という事になっているのだが、出勤している訳じゃないし何曜日に働く、とかも決まってないので、 週に6日間午前中だけ働いても良い。 朝と夜だけ働いて週5勤務でも構わない。 この辺の自由さが思っていた以上に良い。

だいたい朝は暇な事が多いので、午前中だけコンスタントに働きつつ、たまに一日フルで働いたり夜だけ働いたり、 くらいで60%稼働は実現出来る。 うっかりなろう系を読みすぎて平日何日か潰してしまっても土曜日とか働けば良い。

週3で曜日が固定だとそれ以外の日にもいろいろ他にやる事を入れてしまって、週5勤務よりも忙しくなってしまったりしがちだ。 だが、この曜日を固定せずに60%にしておけば、薄く5日に伸ばしたり出来るので、暇になって他の作業を入れてしまう事を防ぎやすい。

また、一日フルで働くのは辛い日もあるが、午前中働いてやる気がなくなったら違う事やって、また夜に働く、くらいだとそんなに大変でも無い。 これで一日のノルマ的にはこなせているので精神衛生にも良くて毎日明るい気持ちで生活出来る。

そして60%くらい働くと、割とちゃんとしたアウトプットがある。というかアウトプットはフルタイムとあまり変わらないような… 仕事を週1以下にしてしまうと、アウトプットがいまいちになる、という経験則があり、それなら働かない方がマシ、と思っている。 それを思うと、週60パーセント稼働はアウトプットとしてはあまり不満は無いな、と思った。

という事で曜日指定無し、時間指定無しの60パーセント稼働は労働形態として最強なんじゃないか、と思ってきた。

出勤しないメリットも思ったよりある

自分はあまり在宅で働きたいとは思ってなくて、オフィスという施設が使えるというのは働くモチベーションの一つだ、とすら思っている。 住む場所がシェアハウスとかだし、普段からあまり部屋を快適にしようとは考えていなくて、 それよりもなるべく普段から外に出かけてカフェとかで本を読んでいるスタイルの方が好きだ。 という事で部屋があんまり快適じゃないのであんまり在宅で働きたいとは思っていなかった。

だが、久しぶりに実際に在宅で働いてみると、在宅で会社に行かない、というのはメリットも多いな、と思うようになった。 特に大きいと思ったのが他人が周りにいない、という事。 好きな時にサボれる。これは60パーセント稼働と合わせて、かなりストレスを軽減している。 別に60パーセントは働いているのでサボる事自体には一切問題無い。

また、出勤しないとその日に働くかどうかの判断を遅らせる事が出来る。 PCを起動して前に座ってみたがやる気が出ない時は、その場で休みに出来る。 出勤して働かないと通勤時間などが無駄になるが、在宅だとほとんど無駄じゃないので、 気分が乗らない時に働かなくて良い。これは結構精神衛生の向上に寄与している。

通勤はやる気があまり無い時でも働くように自分を追い込む作用はあって、それが必要な時もあるのだが、 それが不要な時も思ったよりあるなぁ、と気づいた。

部屋に長く居ると住環境の悪さも目立ってくるが、良い事も思ったよりも多いなぁ、と思った。 もとから仕事の内容は結構独立しているので、しばらくは個人で作業していても問題無い。 コロナが落ち着いたあとも在宅を併用していってもいいかもなぁ、と思った。 気分転換に事務所に行っても良い、くらいの体制がちょうど良いかもなぁ。

仕事の内容が良ければ、思ったよりも自分はさぼらない

ある程度時間とか決めないと、ずるずるとサボってしまったりするかな? と思っていたが、仕事の内容が面白ければそうでも無いようだ。 散歩しながら考えて帰ってからコード書いたりとかも結構あって、 仕事じゃない時間に仕事をしている方を問題にすべきかもしれないくらいだ。 記録はまぁまぁ真面目に取っているが、ちゃんと毎週60パーセント稼働分よりは働いているように見える。

仕事がつまらないとたぶん60パーセント稼働は保てない予感はするから仕事の内容が面白い事が前提のスタイルではあるが、 そもそも仕事は面白い方が良いよな。 だからむしろ、仕事は面白い事を前提にすべきな気がする。 そうでないならそこを改善すべきだろう。 こういう何も縛りの無い状態でもサボらない、というのは、ちゃんと楽しい仕事が出来ているかを測る良いテストになっているかもしれない。

時計に縛られない働き方の可能性

そもそもに仕事で時間が決められるようになったのは産業革命の頃だと聞いた。 時計が普及したのと、工場労働の都合で時間に従って働くようになった、と。

でも前から自分は、プログラマというのは職人に近いんじゃないかな、という気がしていた。 特に小規模の開発チームでは。 時間で測るのが適切じゃないように思う。

質が結構重要なのだが測りにくくて、、、これは長くなるな。別エントリで。

サボる社員に対応するコスト

時間や仕事の量、働く曜日などを管理しない一番の問題は、サボる人が出てくる事に思う。 ある程度人数が増えれば、まず間違いなくサボる人は出てくるだろうし、自分がそうでないと示す事も難しい。

だがこの問題に対処する副作用は自分がこれまで思ってたよりも実は大きいのかもなぁ、という気がしてきた。 サボらない人は本来もっとストレス無く働けるはずで、重いタスクをもっとたくさんこなす事が出来るはずなのかもしれない。 そうした副作用によるストレスは、仕事をサステイナブルにしてない場合も結構ある気がする。 この辺をうまく対処すると、もっと有能な人材が来てくれるかもしれない。

一方で、サボる人はどうせサボる。 サボるという定義を変えていく事で表面上サボってない状態(一定時間オフィスに居てパソコンに向かって違う事をやってない、など)は作れるだろうが、結局のところ重要なタスクを前に進める事にはあまり役に立たない気もする。 程度の問題はあるにせよ、サボる人がサボる事はどうせ防げない。 サボりがある程度発生するのはどうせ防げない。 また、サボりが発生している時点ですでに負けてるような気もする。

サボっているかどうかを気にするのでは無く、重要な仕事をちゃんと進めているかを重視して、それを進めるように一人一人が労力を払い続けるような環境を作るよう頑張った方がいい事も結構あるんじゃないか。 少人数限定ではあるし、そちらの方が表面上サボってない環境作りよりずっと難しいと思うが。

社員がサボるから、という理由でいろいろ堅苦しくするのは、思っている以上に多くの損害を与えている。あんまりサボらないように頑張りすぎない方が良い気がする。