今回3月から仕事をする事が決まった。 そこで今回の仕事はおいといて、そもそも自分が仕事に求める事とかを考えてみたい。

今回は40代になって初めての仕事で、ライフプラン的に40代はあまり働かなくても良いように設計している。 という事で今回の仕事は人生で初めて「金銭的にはあまり働く理由が無い状態での仕事」という事になる。 金銭的にあまり働く必要が無い時に、仕事に求める物とかを少し考えたい。

単価(給料)について考える

あまり金銭的に働く必要が無い時に、自分の単価についてはどう思うべきだろう?

自分はこれまでは、単価は一円でも高く取れるだけ取る方が良い、と思っていた。 内容的な事も重視していて、内容の為に単価を犠牲にする事もそれなりにはあったが、 それでもかなり高い給料というか待遇で働いていたと思う。

単価が高い方が良いと思っていた理由としては、 単価が高い方が組織は自分の時間を大事にしてくれる、という事、 高い単価を出せるくらいちゃんと稼いでいる組織である事が働く前の時点で保証される事、 転職市場などではそれ以前のベースを元に決められる事があるので上げておく方が次の仕事でも良い事、 そして自分に高い単価を出すくらいには自分を評価してくれている事が確定する事などが理由と思っている。

その考えにはそれほど違いは無いのだけれど、 なんとなく、40代は稼げるだけ稼ぐ必要はもう無いかなぁ、という気はしている。 最近は単価が上がり過ぎてしまい、 自分の単価を出せる会社が随分と限られてしまって来ている。 しかも高い単価の仕事はジャンルが似通ってしまっていて、そればっかやるのも飽きてきたなぁ、という気もしている。

自分の扱いはそれなりに大事に扱って欲しいので普通よりは高い単価にしておくが、 これまでのような凄く高い単価じゃなくてもいいかなぁ、と思う。

ただ、今後は入って来るお金は生活水準をあげる目的で、消費に回していこうと思っている。 この面での日々の生活の向上が、ある程度魅力的な程度には単価は上げておきたい気もする。 Kindleでちょっと気になった程度の漫画をバンバン揃えるとかその程度だけど。

仕事に求めるもの

最近はあまり働いてなくて、無理に働かなくてもいいかな、とは思ってる。 一方で働かないデメリットのような物も見えてきた。 そういう事を踏まえて、仕事に求めるものを考えたい。

外部からの刺激

外部からの刺激、みたいなのは仕事に求める物の一つに思う。 一人で好きな事をやってると、だんだんとこう、役に立たない事とかに進みがち。 計算理論とか難しい数学とか量子コンピュータとか 「いや、それいらんだろう」と思う事をついやってしまったりする。 たまには要らない事をやるのもいいんだが、いっつもそればっかりやってるのも不健全だよなぁ、と。

仕事でそれまであまり考えてなかったような問題に触れると、 新しい分野への関心が湧く。しかもこれが割と健全な事が多いと思う。 例えば今回の仕事では、久しぶりにC++を復習したりしている。 これは結構やってて有意義に思えているのだが、仕事が無かったらやろうとは思えなかった気がする。 この手のやろうと思う事は、必要から来ているので、変に使わなくて難しいだけの物に行ってしまったりしないで済む。

自分はプログラマなので、解こうとする問題が実際に必要である事を重視したいと思っている。 仕事は何かしらの必要性があって発生している事が多い。

同じ話だが、一人でやってると自分が関心を持ってる事を延々と深めていくが、 ある一定より先はマンネリになりがちだ。 外部から普段自分が思ってないような問題が入ってくると、 それをきっかけに新しい関心が湧く。 この新しい刺激は仕事に求める物だと思う。

仲間と一定期間のコミットメント

一人で好きにやってると、飽きてやめてしまったりする。 仕事だと、お金の力が組織や個人に続けさせる圧力になって、 結果として一定期間労力を集中させる事が出来る。

お仕事の集中が趣味で気長にやる物より長いとは限らないのだけど、 ある程度の期間を確実に集中してやるのには仕事は向いている。 また、仲間にも同じ方向を一定期間向かせる事が出来る。 この何人かの人間を同じ方向に向かせる、というのは、仕事のメリットに思う。

逆にいうと仕事では、複数人で一定期間集中しないと達成出来ない事をやりたい。 一人で好きにやって出来る事はあんまり仕事でやる意義を感じない。 その時にやりたい事が一人で好きにやって出来るなら、仕事をする必要は無いと思う。 何をやりたいかはその時々で結構違うので、 しばらく無職で一人で出来る事をいろいろやって、 ある程度一人でやりたいと思う事が減って来たら仕事をやる、みたいなのがいいかもしれない。

仕事をするなら、複数人のプログラマで開発したいね。 例えば機械学習屋が自分一人しか居ない職場で一人で機械学習の仕事をする、みたいなのはあんまりやる意義を感じない。 それなら仕事じゃなくて趣味でやるよ、と。 複数人じゃないと出来ないような物を作りたい。

アウトプットが、やりたい事である事

一人で好きな事をやっている時は当然やりたい事をやっているのだが、 仕事でもやりたい事をやりたい。 ここまでの「一人では出来ない事を仕事には求めたい」という話とは違って、 一人では当然優先している事を仕事でも重視したい、という話。

「金にはなるんだが自分がやる意義を感じないな」みたいな事はやりたくない。 例えば機械学習のレコメンドの精度を上げて会社の利益が一杯上がりました、みたいなのはやる意義を感じない。

単価にそれほどこだわらなくても良い立場になったのだから、 それを活かして、やりたい、と思えるかどうかを重視していきたい。 ここでのやりたいというのは、働き方とかそういう意味じゃなくて、 出来上がる物を考えた時に、それを作りたいと思えるか、という事。 作りたいとかやってみたいと思える事を仕事でもやりたい。

アウトプットが業界とか社会にインパクトがあって欲しい

上と似た話だが、一人で好きな事をやっているとなかなか回りへのインパクトが小さくなりがちだなぁ、という不満があった。 ここ数年、いつも年始には何かインパクトのあるアウトプットを出したい、といいつつ達成出来ていない。 一人で好きな事やっても大きなインパクトのある事が世に出る事はあると思うし、 仕事より一人で好きにやってる方が大きな物が出来る事はあるとは思う。 だが、社会への接点は仕事の方が近いと思う。 最初に何も無い所から起業するなら大差無いと思うが、 そうで無ければ何かしらそこまで会社はやってきている訳で、 その続きから始めるのだから。

また、何人かを一定期間同じ方向に向かせて何かを作る、 というのは、ある程度外にインパクトがある物を作るのに向いていると思う。 というよりそういう事をやる為にこそ、自分は何人かの一定期間の力を必要としている。

そういう訳で、仕事はアウトプットの外部へのインパクトというのを重視したい。

日々のある程度の自由

仕事をする以上、ある程度は時間をつぎ込むのは良い。 逆にそれをやりたくない時は働かない。だから働く時にある程度仕事をするのは良い。

だが、ちょっと違う事をやりたい時にそれが出来る程度の時間は欲しい。 あまり頑張って仕事を調整して時間を作ったり、とかせずに、 やりたい時にやりたい事が出来る方が嬉しい。 また、数日くらいツーリングに行ったりキャンプに行ったりとかはしたい。 つまり週5日は嫌だ。

ここ数年を振り返ると、無職の時でもツーリングとかに掛ける期間ってせいぜい三日とかで、大多数は日帰りか一泊二日で十分。 休日だと混むので平日に一日とか一泊二日あればいい。 少し前後の週と調整して三日作れれば大抵の事は出来る。 そんなに単価を上げなくてもいい分、こういう自由を得たい。

また、ちょっと仕事早く上がってプール行ったり、ちょっと仕事遅くして午前中に荷物受け取ったり、そういう自由は欲しい。 もうそういうのにわざわざメール出したりはしなくていいでしょう、と思ってる。

この項目は他よりは優先度落ちるのである程度は妥協出来るが、 希望としてはこの辺も自由度が欲しい。

楽しい労働環境

無意味なミーティングとかたくさん出たりとかどうでもいい進捗報告たくさんしたり、 とかはしたくない。 自分よりおっさんに偉そうにされたくない。ゆとりなので。

なんかネガティブで鬱鬱として辛い感じは嫌だなぁ。 仕事している時間が楽しい物であって欲しい。

嫌な奴もあんま居ないで欲しい。 この辺は完全に相性なので働いてみないと分からんが…