年始に友人から大きめの仕事の誘いがあり、割とやる意義を感じる仕事だったので今年はこの仕事をやろうと思っている。 やるにあたり、最初に何を考えていたのかをあとから振り返る為に残しておく。

まず、受ける予定の仕事はC++でグラフィックス関連の仕事。 機械学習はあまり関係無いし、Androidも関係無い。 だがiOSはそれなりにやる事になりそう。 詳細はリリースされてからという事でここでは差支え無い範囲での話になる。 週3で二年くらいと言われているが、とりあえず半年単位で続けるか話し合う形にしようと思う。 今の所一年くらいはやる気はある。その後はその時点での手ごたえとかで判断かなぁ。

iOSは宗教的には好きになれないのだけど、一度くらい触ってみてから結論づけてもいい、という気はしていた。 そういう訳で今回結構真面目に触る事になりそうなのは、まぁいいんじゃないか、と思っている。 別段Androidが嫌になったとかでは無く、仕事の都合。

プログラマとしての中期的なアウトプットを期待

ここ数年、プログラマとしてのアウトプットのしょぼさが課題としてあって、今年もあまり改善出来る見通しが無かった所で仕事の誘いを受けた。 これはうまく行けば結構立派なアウトプットになりそうだな、と思っている。 やはり仕事の方が何かを根気よく続けてそれなりの規模までにするのは向いていると思う。

また、コードを書く以外の事を他の人が整えてくれるのは社会やコミュニティへのインパクトを重視するなら結構重要に思う。 自分は本当に良い物ならそういうのを超えて広まるはずだと思っていてその信念には特に変わりは無いが、良い物だってそれ以外の部分のサポートが邪魔になるという訳でも無いし、また周辺の事を頑張る人が居ると広まる確率が上がる、という側面はあると思っている。 なんにせよやるのが自分で無いなら、やってもらう分には構わない。

そんな訳で働こうと思う一番の理由は、この仕事をやるのが今年一年で考えた時にもっとも外部へのインパクトが大きいと思ったから。 人生を考えた時に周りへのインパクトがどのくらい大切かはまだ結論が出ていない所だし、 周りの評価より自分の自分に対する評価の方が基本的には大切と思っているのだが、 たまには周りの評価というか世間へのインパクトを重視する時期もあって良い気はする。 ようするに人の為にコードを書くか自分の為にコードを書くか、というような話。

機械学習じゃない事についての雑感

機械学習じゃない仕事は久しぶりだが、その辺の事も。 機械学習は、去年までで系列データに関しては当面の結論は出たと思っていて、 画像分析と合わせてだいたい道具立ては揃ったと判断している。 今年もそれらのスコアを上げたりする研究をフォローしたり自分もやったりする事にはあまり意義を感じていない。

それよりは、今年はそれらの道具を使って何をやるかの方が重要と思っている。 だが、何をやるかを探求していくのに良い場があまり無い。 これは去年、いろんな企業を回って話を聞いた時に思った事。 企業が良くないなら個人でやれば良いとは思うし、 去年の手書き数式認識なんかはまぁまぁうまくやれていたとは思う。 だが、その結果のアウトプットがどのくらいかはもうだいたい分かったので、 今年も似たような事をやればどういう一年になるかはだいたい想像がつく。 その想像通りの一年はそこまで悪い物でも無いのだが、そんなに良くも無い気はしている。 もうちょっとすごい事やりたいなぁ、という思いがある。

C++な事

本当はKotlinあたりが良いのだが、内容的にAndroid向きでは無いのでKotlinでないのは仕方がない。 また、バイナリ操作が多いので現実的にC++だよなぁ、とは自分でも思う。 だから言語の選択自体は理解している。

だがしばらくC++書いてないので復習から始めないといけないし、 もうC++にまつわる面倒に関わるのは嫌だなぁ、というのは正直な所。 これはネガティブな要因だが、プログラマとしてのアウトプットを考えた時のトレードオフとして受け入れるかなぁ、とは思っている。 やはりC++の強みは多い。

生活水準を上げる

経済的には昨今は働く必要があまり無くなってきていて、 そろそろこれまでの「生活用のキャッシュが無くなったらその分だけ働く」というスタイルでは労働しなくなっていた。 また必要になっても期間が短すぎて大きなアウトプットは難しいな、と感じていた。 短期の仕事ばかりでたまにしかやってないと、どうしても引退した人の道楽的な事しか出来ない。 実際引退した人の道楽な訳だし。

別段それで悪いという訳でも無いのだが、機械学習屋やプログラマとしては仕事でしかやらない事というのも結構あって、 アウトプットだけを考えると不利になる事もある。 一方で仕事ばかりしてたらおじいさんになっていました、というのが嫌なのは相変わらず思っている事なので、 その辺の事はバランスが大切かな、と思っている。

今回もそうだが、ある程度長く働くという場合には、もうちょっと金を使っていく事も考えないとなぁ、とは思っていた。 そこで別段現状に不満がある訳では無いが、働いている間は一時的に生活水準をもっと上げようと思っている。 それが良ければまた働いてそういう水準を維持しても良いし、 あまり価値が無いと思えば次は違う事を考えればいい気もする。

今回は自分の人生で初めての、経済的には必要で無い労働になるので、それが本当に必要なのかも含めて一度考えてみたいとは思っていた。 そういう40代での新たなステージの実験、という側面もある。

準定住をしてみたい

最近は引っ越しが多すぎだな、という気がしていた。 季節によって生活の場所を変えるのはメリットが大きいので、価値はある。 だが家を探したり荷造りして移動したりが面倒くさい。バイクの駐輪場も借りるとなるとさらに面倒。 一度やったらしばらくはそのままにしたい気もしていた。

しかもスポーツクラブの会員とか一年以上続けないと割高になる物がちょくちょくあって、 歯医者とかの類も引っ越す前には行きづらいとかあって後回しになりがちだなぁ、と思っていた。

そういう訳で、これもこれまでのように移動を繰り返すスタイルと、一か所に留まるのを交互にやっていくのが良いんじゃないか、と考えている。 また、定住とは言っても仕事は週3くらいなので、調整をすれば一週間休むとかは結構簡単に出来る(と期待している)。 そうやって短期滞在でどっか行くというのでどのくらい季節ごとの楽しみを満喫出来るかはやってみたい気はしている。