10日くらいフランスに居て、少し現在のフランス語の自分の力を見直してみたくなった。 語学関係として、フランスでの日々の日記からは独立させたエントリとする。

旅行会話くらいはまぁまぁ出来てる

まず、最初の喋り始めが照れくさかったりあがったりして喋れない、というフェーズはもう越えた。 なんか喋る事を考えてから喋ると、簡単な事なら通じる。 買い物をする時なども、通常のやり取りなら6割から7割くらいは聞き取れて、買い物は成立する。 ということで、入門的な旅行会話くらいは出来ている、といえると思う。

宿などでスタッフとかから何か話しかけられた時も、60パーセントから70パーセントくらいの確率で聞き取れる。 聞き取れた時はなんか変なフランス語になってしまってる事もあるが、まぁまぁ返事は出来ている。

もうちょっと喋れてもいい気はしているが喋れてない

ただ、ちゃんと話せてる、という感じはしないし、ちゃんと聞き取れている、という感じはあまりしない。 もうちょっとちゃんと話せてもいい気がしているのだが、その辺の感覚と実際のずれについてつらつら書いてみたい。

まず、言ってる事がちょくちょく聞き取れないのは自分の期待する実力ともだいたいマッチしてる。もうちょっと聞き取れてもいい気はするが、その位。

ただ、なんかそういうのが問われすぎなのが予想外ではある。 もっと普通は、外国人が下手そうに喋ってると手加減してくれるもんだが。なんかフランス人、フランス語の手加減下手じゃね? 必要無いのに複雑な表現を使う事が多い気はする。 たぶんこれが一番目の感覚と実際に使えてる度合いの差の要因。

また、思った程喋れないという実力の部分もある。 これは思ったよりも単語や文をちゃんと覚えてない、という事だろう。

もともと語学においては、インプットの方が分量は多くなるので、読んだり聞いたり出来る語彙でも喋れない物は多くある。 だがその比がフランス語は他の言語より多くなってしまっている気がする。 これはひとえに、スペイン語の知識で類推してる事が多いせいっぽい。

読むとスペイン語から類推出来るが、逆は実は難しい。というのは対応が一対一じゃないからだ。スペイン語の単語のどれかはフランス語でも同じ意味だとしても、その単語の選択は逆向きを知らないと出来ない。 だからインプットの出来る度合いから他の言語で期待する程には喋れない。

あと、会話のリスニングのインプット量が足りてない気はする。 スペイン語のおかげで割とすぐに簡単な読み物が読めるようになってしまったので、日常会話のインプットが足りて無くて、それが普段のちょっとしたリスニングで聞き取れる率をわずかに他の言語より下げてる気がする。 ただこれは気のせいかも。

あとは長い時間話す機会が出来て無い、というのはあるかも。 やはり2〜3時間くらいサシで話す機会とかで、どのくはい喋れるのか、というのは明らかになると思うのだが、そういう機会がまだ無い。

これはモンサンミッシェルまでは観光重視なのである程度は意図した結果。 そこからは観光の割合は減って日常生活の割合を増やすつもりでいる。 観光の時間が減ると喋る機会は増えると期待したい。 ただこれは国民性とか運にもよるので、どこまで行けるかは引き次第やね。

読解力はかなり高い

なんか携帯電話のSIMの契約も、辞書を引きながらならだいたい理解出来た。 無料WiFiつなげる時のページの注意書きやホステルの注意書きも結構読める。

観光地とかでフランス語の説明あると、かなりいい所まで読める。 これは英語でも苦戦する事あるので、かんか読め過ぎじゃね?という気がするんだが…

なんか読む能力は期待より高すぎる気がする。 まぁもともと何書かれてるのかわかってるんだろうなぁ。

フランス滞在で語学力が上がるしきい値は越えてる

語学というのは、最初にある程度の基礎力が無いと現地に居てもまったく上達しない。

今回はそのレベルは越えてたな、という気はする。いわゆるストリートで覚えていける、というレベルだ。 この10日の滞在でそれなりに喋れるようにはなってるし、それは何か喋れなかった時に「あの本のあの辺にこの表現あったな〜」と思って見直して覚える、を繰り返しているからで、 それは当然「あの本のあの辺に」というのが自分の中に無いと出来ない。 そういう訳でフランスに来る前にやっておきたい所まではやれていたようだ。

ただもっと大分先までやったはずなので、もうちょっと頑張りたい。 なんかこう、自分の中の知識と喋る所がつながる所まで行けば劇的にレベルが上がると思うんだよね。スペイン語もそんな感じだったし。